君は熱く


IKZOさんにしようかと思たが、今はこれだ!

あり金はたいて スターダム見てれば

ばっちり ごきげん しあわせさ!

くれぃじぃ~ テケテケテケテケ!

「おら、21世紀の精神異常者になるだ」

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「ちりとてちん」スタート - ハートa.k.a.ジョニー

2024/02/10 (Sat) 05:11:55

・「ちりとてちん」10話程見る。何をやってもドジっ子、中途半端な女の子がなりたい自分になる、と一念発起して噺家を目指す話で、家出した当たり。まだ駄作か良作かはわからない。

 で、キャストの話でもするが、ヒロインの貫地谷しほり。スピードの今井か島袋に似てるかなあ。まあ、普通にかわいいけどそんなに強い個性はない感じ。地味なダメ子ちゃんキャラで、まあこんな感じでしょう。
 最初に驚いたのは父親役の松重豊で、よく見る顔だけど、母親役の和久井映見より首一つ大きいと思ったら、188cm! こんなにプロレスラー並にデカいとは知らなかった。和久井さんも懐かしい。
 おじいちゃんが米倉斉加年! まだ驚いたのがおばあちゃんの江波杏子! 緋牡丹お竜さんですよ。凛として凄い華がある。
 ヒロインと偶然、同姓同名で逆に何をやっても優等生のマドンナ役が佐藤めぐみ。この人、「あすか」にも出てなかったっけ、と思ったらそれは「佐藤仁美」。今はおばさんになったけど、若い頃はちょっと小悪魔的なキュートな感じが似てる。
 で、そのお母さん役が生稲晃子! 出たぁ~w。

・「カーネーション」もう終盤で、面白過ぎてちょびちょび見てるが、また激震! おとなしいいい子ちゃん、優等生タイプの長女優子。ヒロインの母、糸子の店から独立を申し出る。「お母ちゃんのやり方はもう古いんや!」。
 これはシビアな場面で、かつて母の糸子も呉服屋を経営する父に「お父ちゃんのやり方は古い、もうそれではやっていけん!」と父の仕事を否定し、店を乗っ取るような形で今の店を築いたのだ。
 娘に言われた~、と裏で泣く糸子だが、この辺をコミカルに描くのが中々。また、この騒動を「これで済んだの?」とニコニコ見ている母の千代も中々。

・「ゲゲゲの女房」もラスト3話。やっぱり貧乏時代の頃が良かった様な…。このドラマのテーマと言うか、見るべきは…。
1、「見合い結婚」という恋愛、男女のあり方もある。恋愛至上主義。自由な恋愛こそ素晴らしい、男女の最高の結びつきであるという幻想。そんなにも「自由恋愛」は「自由」に誰とでも付き合える最高の恋愛の形なのだろうか。確かに見合い結婚は、一見不自由で恋愛弱者のやる事かも知れない。しかし、見合いでいいパートナーと絶対に巡り合えない、という事もないのではないか。お見合いで結婚したよくわからない相手を結婚してから好きになってもいいのではないか。
2、「主役ではない、主役」。一般的なドラマのセオリーとして主人公はアクティブ、能動的である事がある。自分から動いて何かを勝ち取らなければいけないのだ。「朝ドラ」のヒロインも大体は、夢に向かって奮闘する。しかし、本作のヒロイン布美枝は優しい子だが、長身のコンプレックスから内気だ。前に前に進む事だけが人間の生き方だろうか。まさに女房役、前に出て戦う人間を後ろから支える生き方もあるのではないか。
 …「カーネーション」の糸子の失恋と対をなしてるなあ。あれは糸子がバリバリやり過ぎて、ただのテーラーの男とは釣り合わなくなった。

 が! それはそうと、このドラマの安らぎ、安心感はヤパーリ、あらかじめ約束された「成功」にあるんじゃなかろーか。水木しげるはいうまでもなく日本の漫画家を代表する手塚治虫と並ぶ天才で、今も「鬼太郎」はアニメ化されている。やっぱり金がなくても支え合った美しい夫婦愛も、歳とってもず~ッと貧乏だったらつらかった様な…。

「瞳」スタート - ハートa.k.a.ジョニー

2024/02/11 (Sun) 08:30:28

・「ゲゲゲの女房」完走。う~ん、やっぱり「鬼太郎」のヒットで貧乏から脱する当りがハイライトで、後は特にこれというドラマはなかったかなーと。
 最後に鬼太郎や妖怪達が出てくるが、どうせならこういう幻想的なシーンも多用したら、と思った。

・「ちりとてちん」。家出したヒロイン、廃業した様な落語家の家に転がり込む。…この辺の展開はまあいいが、コメディー演出が少しわざとらしく笑えない。この違和感、何とかなるんだろうか。慣れるかな~。

・「瞳」スタート! 今度のヒロインは(ストリート、ヒップホップ)ダンサーを目指す子の話。それに里親制度を絡めたそうだ。ヒロインは榮倉奈々(えいくらなな)。杏里みたいな、小顔。
 シングルマザーの母(飯島直子)と北海道で二人暮らし。祖母が亡くなって、東京の月島へ。祖父の西田敏行は子供好きなのか、3人の子の里親。それが、祖母が亡くなって、里親になる権利がなくなりかける。「里親」というのは、正式な養子とかではないが、事情で親と暮らせない子供を引き取り一緒に暮らす制度。20歳以上の男女の同居人が必要。このままでは子供達と泣き別れ、何とかしてくれ、という祖父。母は父と仲が悪く同居はムリ。で、同じく母一人で淋しい子供時代を過ごしたヒロイン、あたしがやる!と。
 血のつながらない子供達との共同生活。目指すはヒップホップダンサー。ここからどう話が転がるか。…実はあんまり評判良くないです。「朝ドラ」はエンディングに凝るが、今回ヒップホップダンスのムーブ(頭でクルクル回ったりするあれ)紹介。素晴らしくダサい。
 キャストでは木の実ナナ、飯島直子が華があるなー。西田敏行は、やっぱりうまい。ヒロインがダンススクールの試験で踊るシーンがあったが、流石にスラっとスタイルがいいし、ダンスの上手い下手はわからんけど、なんかうまいなー。
 月島の地元の知り合いの婆さんが菅井きん! 出たぞ、きん! ヒロインのバイト先の食堂の調理人の一人。どっかで見た顔、おおおお! 高田延彦! 何でここに!?

「瞳」「ちりとて」序盤 - ハートa.k.a.ジョニー

2024/02/17 (Sat) 08:02:23

・「ちりとてちん」キャストから興味深くノッてきた。スリムなフリーの雑誌記者が原沙知絵。たまり場となる居酒屋のおやじは「ちゅらさん」「ちむどんどん」の人かと思ったが、キム兄。この手のヒゲオヤジはわからん。ヒロイン、喜代美が転がり込んだ廃業同然の落語家が渡瀬恒彦。事情で関西の落語協会からにらまれ、一門もバラバラ。アフロの乱暴な大男青木崇高のみがついていると。それはいいが、別れた弟子の一人が波岡一喜さん! 「ライオン丸G」「鎧武」のシド!

・「瞳」、ヒロインがダンサーを目指す当りがメインかと思ったが、里親問題。3人の里子との関係がクローズアップされてきた。初対面の挨拶こそ普通だったものの、実の親と離れ離れという環境で育ってきたせいか、一つ屋根の下で生活する内に色々な問題が…。何か「中学生日記」か「金八先生」みたいな…。
 一方、ダンススクールの方では、友達とクラブに行ったらゲストのNY帰りの伝説のダンサーとクールな女性コーチがかつての恋人同士みたいで、ダンサーのラブストーリーと里親問題とカナーリ、ノリの違うドラマ世界がいつか溶け合うのか。

やっと中盤かな~ - ハートa.k.a.ジョニー

2024/03/02 (Sat) 07:43:11

・「瞳」「ちりとてちん」、どちらもイマイチ気味だが、「瞳」は飛び道具、「まゆげ猫」登場。踊ってお金がもらえる! と飛びついたバイトが、遊園地のアトラクションショーで、猫の着ぐるみで踊る物。好評だったのかエンディングにも登場。

・「ちりとてちん」は…コメディータッチで、それはいいがヒロインの貫地谷しほりの演技や脚本が微妙にツボをハズしてるみたいで笑えない。「瞳」の榮倉さんより、こっちの方が好み何だけどな。師匠がやる気なくしたもんで、バラバラの徒然亭一門。キザ、真面目だが面白くない奴、バラエティータレントとして売れてる息子と個性的な弟子が集まり、盛り上がってきた。しかし、ヒロインが落語家になるのを決意するのが50話当たりとは、超スローテンポだが。

さて - ハートa.k.a.ジョニー

2024/03/20 (Wed) 10:15:11

・「瞳」。コンテスト「ダンスビート」が終わって、瞳のチーム「ローズマリー」も解散。飛び抜けた才能のあった二人はプロにスカウトされ、瞳はどうするのかと思ってたら、地元築地の鰹節問屋の息子のロマンスの件があって、その後瞳、里子の女の子の提案で中学でダンス部を作りコーチに。その内、「(菅井)きん」の老人会からもダンスを教えて欲しいと。お年寄り向きにソフトにダンスを教えていると、ダンス部の一人の子の祖父(小松政夫)が私はヒップホップが嫌いだ! とクレームをつけ、孫もダンス部に出さなくなる。「ビートルズは不良の音楽!」の世界だなあ。…う~ん、ストリートダンスと「朝ドラ」的なドラマの接点はこの辺かなー。

・「ちりとてちん」は、師匠が難病で余命いくばくもないという展開。中々盛り上がったが、しかしクライマックスに近いようなこのエピソード。まだ百話くらいで、後どうすると思ってたら、旦那の元に弟子入門。更に、お留守になってた幼なじみのA子、復活。
 マスコミ関係で華やかな仕事をしているかと思いきや、地元の塗り箸工場に戻ったはいいが経営悪化。B子(ヒロイン)との再開で前からのコンプレックスも吐き出し、更にヒロインの実家の仇敵の、塗り箸工場設立の因縁も明かされる。
 う~ん、wikiに、このドラマ、結構伏線とかこまかく張ってあるとあったが、確かにコンプレックス少女の単純な逆転サクセスストーリーではない。ただ、これまでの他愛ない展開から急にくるなあと。

「てるてる家族」完走~ウ、「朝ドラ」の傾向と対策 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/12/26 (Tue) 21:52:59

・「てるてる家族」完走。う~ん、内容がなかった(爆)。つまんなくはなく、そこそこは面白かったね。ただ、「刺さらない」ってか、個人的にグッとひかれる展開はほとんどなかった。笑わせるだけじゃなく、そこそこシビアな所もあったけど、どうせ長女のオリンピックもいしだあゆみも成功するとわかってるからねえ…。
 ドラマ全体のムードを作ったり好感度を上げてたのは石原さとみ。かわいいけど、どこか古風で昔の子役みたいな素朴さが良かった。

・「朝ドラ」は6本くらい見たけど、「おしん」「純と愛」みたいに重いものと、「あまちゃん」「ちゅらさん」みたいにひたすら軽く、爽やかなものとあるみたいね。「スカーレット」は折衷型で、「ちむどんどん」もそうだけど、あれは失敗例とw。
 「ちむ」は裏に重い背景、テーマがあって、大戦での沖縄の多数の戦死者。ただ、それを余り前に出すと重くなり過ぎるからギャグを入れたら、華麗にダダ滑りと。一見ヒロインのコック修業、料理がメインに見えたのもテーマがブレてたなあ。

・で、次に見始めたのが「純情きらり」。熱く面白いかな? 「ちむどんどん」と「ファイト」も同時期に見たが、どっちもイマイチでつらかったw。3本並行して見てるけど、1 つはハズしてもいい奴、1つはまあ確実に面白いものをと。ハズスなよ。…5話まで見たがまだ子供時代で全然面白くね。あ、ヒロインが高校生になって、主演の宮崎あおい登場~ウ。かわいーじゃん

「きらり」不調、「カーネーション」絶頂、「PARADOX LIVE」終了 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/12/31 (Sun) 22:19:25

・「純情きらり」。戦前の地方の女の子がジャズピアニストを目指す話で、タイトルといい、苦難にあっても燃える話を予想したが…。確かに学費の事や色々な障害は出てきたが、何かイマイチ盛り上がりに欠ける。下宿人の大学教授とのロマンスやら詰め込んだせいで、焦点がぼけてるのかな。

・「カーネーション」はもう見るのが惜しい(早く見ると最終回が来ちゃう!)ほど面白い。“優等生”長女の聡子と次女の“ワイルド派”直子の対立が激化。洋品店を継ぐ事がほぼ決まりで、店に出て商売を学ぶ聡子。直子は小説で言えば芥川賞の様な若手デザイナーの憧れの賞を最年少で受賞。いじける聡子。ファイトがないなー、おもろないという直子、何やその根性は! と激怒する糸子。何というおもろい一家だ!

・アニメ「パラドックスライブ」。…ま~、あれをアニメ化したらこんなもんだろーなー、という感じでカモなしフカも…であった。最終回近くの展開はちょっと平成ライダーぽかったな。
 個人的な不満としては、「ヒプノシスマイク」との比較論にもなるが、どちらも少女漫画的な絵柄で女性ファンが多く、女性受けを狙ってるのは確かだが、ヒプマイは医者やヤクザ、警官と言ったキャラクターの職業をリリックで前面に出し、パラライはそれ程職にはこだわらず、皮肉屋、アイドル的ないたずらっ子、熱血漢といった「性格」でリリックを書いている。
 それが、あんまりバリエーションがないんだw。それで女性(婦女子)受けを狙うストーリーだと、傷ついた僕ちんの話ばっかりになって、チーム「BAE」と一番苦手な「cozmez」中心になった。あっしは「悪漢奴等」と「The Cat's Whiskers」が好きなんだけど…。

 ヒプマイ同様、第2期があるか。あってもなおもヒプマイ同様追加4チームが加われば、アイドルノリの「VISTY」「1Nm8」中心になりそーだなー。

「きらり」迷走、「カーネーション」終盤へ - ハートa.k.a.ジョニー

2024/01/09 (Tue) 07:42:33

・「純情きらり」、桜子、姉が妊娠したので上京。戦局は進み、芸術家の集まりの姉の家出も各種弾圧に。戦意高揚をうながす絵を描け、描けないとか、なんちゃらあるが、まあ一段落して、桜子、店が大変と聞いて帰省。
 帰ってみると婚約者の義理の母(老舗の大きな味噌問屋)は体を壊し、家には義母の妹夫婦が住み込み、半ば店を乗っ取りかけていた…。
 う~ん、「きらり」は、ヒロインが音楽に打ち込む姿を描きたいのか、恋愛や家庭のいざこざを描きたいのか継ぎ足し継ぎ足しで事件が起きて焦点がぼけてるなあと思ったが、ここまでくるとバカ負けと言うかアッパレだ。
 また店を乗っ取ろうとする悪女役の秋山菜津子さんが、小泉今日子みたいなキュートな小顔の割に口が大きくチョト悪魔的でいい味!w

・「カーネーション」、個性の違う3姉妹、先鋭的で過激な次女と温和な長女に続き、スポーツ少女の三女もデザイナーの道に進む事を決意。時代の新しいモードになじめなかったヒロイン糸子、娘らのデザイン画を模写しだしてから今のモードも面白いと思い出す。

 …三姉妹の三つ巴に糸子も絡んで面白くなるかと思ったが、糸子、自分ももう50、父が商売から引き始めた時より歳をとってしもうた、と静かに引退を意識。ああ、淋しー。いつかドラマは終わるもんだが「カーネーション」はずっと見ていたいほんとの傑作。
 小原糸子というキャラクターの人生はどう結論付けられるのだろう。

「純情きらり」完走~ウ、「どんど晴れ」スタート! - ハートa.k.a.ジョニー

2024/01/16 (Tue) 18:06:26

・「純情きらり」完走。ううううう~ん、ラスト、思いがけない難病展開。子供の頃、ヒロインがミソ樽に落ちるコミカルな序盤からは意表を突かれたぜw。
 ソチョークに言えば、個人的には良くない。ただ、全然ダメかと言うと、要は自分が期待したものと違っただけで、これはこれでこーゆーのが好きな人には良かったんであないかと。

 「朝ドラ」に何を求めるかだよねー。動画でも言ったけど、自分は戦うヒロインが見たい。この点で「おしん」も「純と愛」の純も「カーネーション」の糸子も熱いゴキゲンなファイターだった。
 また、自分、アイドル、コメディーも好きで「あまちゃん」「てるてる家族」も内容がねーなー、とか思いつつ楽しめた。

 「きらり」はひたすらどっちつかずだったなー。次々事件が起こって退屈はしなかったけど、ヒロインが音楽家を目指したり、幼なじみとの恋(「朝ドラ」のテンプレ)に身を焦がしたり、お前は何がやりたいんだと。
 ヒロインの行動自体は、きっぱりその場その場で決断して悪くないんだけどね。プロレスヲタのパターンで言えば、「選手は悪くない、こんなカードを組むフロントが悪い!」という所だろうかw。

 いい所を書けば、やっぱりまず宮崎あおいのかわいさ! 永作博美みたいな童顔、丸顔で女優としては大成しないタイプだけど、「朝ドラ」で救われたかな。
 実力派中堅、戸田恵子vs室井滋のバトルも良かったね。1番ウケたのは、寺島まゆみのしっかり者の暗い長女が戦後旦那の画家が売れっ子になったら急に下品で陽気になった所。流石役者さんで、もう別人。

 そんなこんなで、「純情きらり」というぐらいのタイトルだから、熱血一筋かと思ったら、ステーキが食べたかったのに日本料理が出てきた様なもんかな。

・続いて「どんど晴れ」いきます! 「朝ドラ」オタクでなければ誰も知らんだろ。ヒロイン比嘉愛未…知てる? 主題歌、どっかで効いた声と思ったら、小田和正! 小田和正で「朝ドラ」主題歌なのに誰も知らないとは凄いw ユーミンの「春よ、来い」何か、ドラマは不評だったけど曲は大ヒットしたんだけど。

 中々凄い物を見せられそうです。ヒロインがもう大人になってて、父の跡を継ぐパティシェ。婚約者もいる所からスタート。相手は、東北の大旅館を経営する一族の子(ホテルマン)。
 一番のトップの婆さん倒れる! ドラマスタート! 大旅館を継ぐ気はなかったヒロインの婚約者、色々な事情もあり、旅館を継ぐ事を決意。いきなり大旅館の女将なんて無理何で、婚約解消を言い出す。しかし、ヒロインも、なら私は女将になる! と決意。
 う~む、東北民話の「座敷わらし」もからんで面白くなりそうな、あさっての方向に暴走しそうな…。

 キャスティングでは、大お婆さんが草笛光子で、下の母が宮本信子。凄い旅館だ。ヒロインの母が森昌子! 「ファイト」の母親役の酒井法子みたいだなー。
 婚約者の死んだ母(遺影と、回想シーンで登場)が中江有里!

「どんど晴れ」謎白熱 - ハートa.k.a.ジョニー

2024/01/26 (Fri) 22:18:28

・「どんど晴れ」。ヒロイン、ケコ~ンの為に、ド素人なのに老舗大旅館の女将修行に突入。当然すんなりいっては面白くないので、ほかに女将の座を狙っている兄弟夫婦のいじめが入る。ここでヒロイン、教えていただいてありがとうございます! とひたすら前向きにとらえるのだ。
 …ちょっといい子ちゃん過ぎね? あの「おしん」も、コソ泥の疑いがかけられたら、ブチ切れてすぐ逃げたぞ。
 この比嘉愛未という女優さん。そら、女優さんだからまあきれいだが、普通にぺっぴんさんというか、そんな理不尽な仕打ちを受けて、ひたすら前向きにとらえる愚鈍に純朴なタイプにも見えない(杉本彩、米倉涼子似)。
 美人だけど、意地が悪いキャラをやらせた方がいいよーな…。

・「どんど」。お客さんの子供を黙ってお祭りに連れ出して、誤ってアレルギー性の物を食わせてあわや一命を…、という大失態から、ヒロイン何とか再度旅館に戻り、女将修行再開。
 前の修行の時も意地の悪いパワハラみたいなのはあったが、今回は大失態の後だけの出戻りだけによりキツい。更に婚約者とは一旦距離を置いて別れる事になったが、色気ムンムンの元カノも彼を狙う。
 更に旅館でも下宿先の野郎どもには大人気の為、唯一の友人も恋人を取られそうで冷たく当たる。まだある!(爆) 同じく女将の座を狙うライバルも出現!

 凄い包囲網何ですけど。…てゆーか、これあれだ。「シンデレラ」というか「おしん」というか、ひたすらヒロインが理不尽にいじめられるあのパターンジャマイカ。

「どんど晴れ」終盤 - ハートa.k.a.ジョニー

2024/02/04 (Sun) 09:20:17

・「どんど晴れ」ヒロインの女将の座争奪戦は、ナンチャラあって、まあそう来るだろうな、と見え透いた展開の末にヒロイン勝利。ライバルもこれまでの卑劣な手段もすべて認め、あっさりタップして旅館を出、決着。
 このライバル役の白石美帆がいい! 元は大きな割烹の娘で美人で回りからはマドンナ扱い。しかし、その後店が傾き父は死に母も病気で入院。治療費などで大借金。一時は故郷を飛び出たが、ここの女将になれるかも、と帰ってきたと。この白石美帆という人、陰があるんだけど、芯から暗い感じでもなく若々しいフレッシュな感じもあって、確かに明るいマドンナが事情で陰のある性格になったという感じがいい。

 これでハイライト終わりかな、と思ってたら、ここからが大白熱! ヒロインの件は終わったが、同じく旅館の経営者としてフロントの修行中の旦那、経営改革に乗り出す。現状は何とか回っているが、新規客が増えず、いずれ先細りになる、今手を打たないとダメだと。
 乗り出したのが、売り物の料理の経費削減。必要な食材以上の魚も大量に仕入れている、これをやめろ、と。必要以上の魚を仕入れるのは、なじみの卸業者との付き合いの為。それだけ買ってくれるから、いい魚を優先的に出し、またシケなどで魚が入らない時も工面してくれる。旦那、引かない! それでもやめろ。インターネットで若い漁師や関係者とコンタクトを取った。そこから必要なだけ買えばいい。古い職人気質の頑固な板前長、勝手に決めるな! 「あなたが古い付き合いを大切にするのはキックバック、見返りがあるからだ!」。板長、店を飛び出す!

・「ゲゲゲの女房」、「どんど」が盛り上がっているので、お留守になっているが、やはりピークは「鬼太郎」のヒットで貧乏生活から脱するまでか。漫画プロダクションを手伝って欲しい水木しげると、教師になりたい長女の葛藤、もう一つ盛り上がらない。
 「カーネーション」も、もう終盤でもったいなくて見られない。

・「どんど晴れ」ヒロイン夏美の「加賀美屋」(舞台となる老舗の大旅館)の女将の座争奪戦(当然ヒロイン勝利)の次は、夏美の旦那マサキと現女将の息子、伸一の次期後継者の座争い。普通なら現女将の息子であり、支配人として既に旅館経営に関わっている伸一圧倒的リードだが、因習にとらわれず、なおかつ老舗の伝統も守ろうという堅実で現実的な改革案と「主人公(の身内?)補正」で、マサキ勝利。憤る伸一だが、大女将から株券や現財産を譲渡され、何とか和解。

 一丸となって「加賀美屋」発展に乗り出すが、魔の誘惑登場。美人局を通して愛想よく伸一に接近する、旅館乗っ取りグループの男。これが石原良純。この人、芸能人というより、何か目鼻立ちのはっきりした一般人の営業の人みたいだなあ。
 ともかく、またこの男が一旦はポシャッた伸一の全面リニューアル案を後押しし、また「加賀美屋」内紛。もうラスト10話ぐらいなんで、これが最後の大事件だろう。
 最初ヒロインが「座敷わらし」に間違われて、ヒロインのサクセスストーリーと東北の民話の幻想的世界が交錯するのかと思ってたら、老舗旅館の後継者争いの話だったね。夏美が「遠野物語」の遠野に行って「風の又三郎」みたいな子と触れ合うエピソードもあったけど。

「どんど晴れ」完走 - ハートa.k.a.ジョニー

2024/02/06 (Tue) 17:31:38

「どんど晴れ」感想。みんなの笑顔が見たい、というヒロインが老舗旅館の女将の座目指してけなげに頑張るだけのぬるい話かと思ったが、そのオカミの座に美人で小細工を使う強力なライバルが現れ中々の泥試合バトル。
続いて、旦那も旅館の支配人、トップにならなきゃいかん訳だが、ずっとフロントをやっているいとことひと悶着。
最後は外資系乗っ取りグループと持ち株を巡っての戦いと、中々の娯楽大作(爆)でした。

ん~、ご都合主義とか細部に不満はケコーウあるんだけど。例えば、ヒロイン女将修行中に、横浜の商社で働いている旦那に元カノが近づいてきて、どうなるのかなあと思ってたら、ヒロインの甲斐甲斐しさに自分から身を引いたり、最後のバトルも個人的には一番イヤな、君の真心に負けた! とか、あれw。
でもまあ、朝の憩いで見る分には、まー面白かったんじゃないでしょーか。


一番のミスはやっぱり比嘉愛未というヒロインが、現代的なべっぴんさんだけど、そんな何をされてもけなげに前抜きに頑張るタイプには見えなかった事かなー。「おしん」も時には怒って奉公先を飛び出たり、ヤクザに店で暴れられたら、啖呵を切ったりしたぞ。
逆に大成功、キャスティングの勝利! と思ったのはライバル役の白石美帆。薄幸のマドンナという役柄バッチリ。う~ん、旦那の元カノの相沢紗世もいい女だったなー(そこしか見てない)。

女優関係では旦那のなくなった母親で遺影のみ登場の中江有里さんが(爆)…。森昌子の母親も、童顔なせいかヒロインとそんな年は変わんなく思える。そして、圧巻はあの方、地元の下宿先の仲良しグループのカメラマン、鈴木蘭々! 何か出てきただけで口角上がるけど、この人も美人だけど、変な子ちゃんと言う売り方が少しまずかったなーと。

P.S.次は「ちりとてちん」だ! バッキャロー!(bay妄走族)
女落語家の話だ!悪いか、現代!
陰キャラ全開、リベンジ、チェンジ
暗かった時代、ひっくり返して花満開!
放すか噺家、同化した座布団
てめ―も座れ、はよsit down!
顎がハズれるまで笑かしてやる
あたし天下無双の落語ギャル!

「朝ドラ」話以外も/ウナギさん快調! 「グラゼニ」スピンオフ - ハートa.k.a.ジョニー

2023/12/26 (Tue) 23:43:47

・ウナギさん、エガチャンネルに出演。…これ、ウナギさんの方から話持ってきたんじゃないかなあ。知らんけど。エガちゃんのブレーンにプロレス好きがいたという事も考えられるなあ。これもうまい死角突き。女子で一番メジャーなのはダムだけど、あそこと絡むのは色々面倒そーだからねえ。まあ、自分が芸人でyou tubeでコラボ企画するなら、自分のメジャー度もあるけど、とりあえずはウナさんだわなあ。

・も一つ、写真集。アマゾン1位。アイドルとかでたまたまほかに強い敵がいなかったのかも知れんけど、まあ快挙でしょ。こんな事してる内に、本とにクラッシュみたいなプロレス村を超えたスターになったりして。

・グッと地味な話題で「グラゼニ」のスピンオフ「夏之介の青春」2巻get(book offでw)。「グラゼニ」もいつかU tubeで紹介したい、野球漫画ファン以外にウケそうな野球漫画。主人公は30過ぎの、プロ野球の一軍中継ぎ投手。この地味なのか派手なのかわからん微妙な設定がいいでしょw。何のかんの言ってもプロ野球の一軍選手だからスターなんだけど、プロ野球の世界ではダメともスターとも言えない位置。まあ、紆余曲折あって段々出世していくんだけど。
 それはともかく、夏之介のスピンオフと言うか、プロ入り以前の高校野球の頃の話は既に描かれていて、それも微妙~ウで面白かった。甲子園を狙える野球の強い学校。夏之介、将来プロになる位だからその頃から凄かったかと言うと、ベンチ入りする位の力はあったけど、上に身長180cm、150kmの球を投げる派手な奴がいて、そこまでのスピードのない夏之介は控えに回っていたと。ただ、そのエース、150㎞だから並の高校生は打てないけど、コントロールが甘く、プロなら目が慣れればポンポン打たれる。夏之介はコントロールや野球センスも抜群によく、打たせて取るタイプ。プロのスカウトは夏之介に目を付けると。
 その夏之介の中学時代。これはもう天才的な運動神経でスター! 投げる方も打つ方もレベチ。ヒガミ根性半分の監督からベンチに下げられても、野球頭を駆使して奇策でチームを勝利…寸前まで持っていく。
 やっぱ「グラゼニ」面白い!

「ファイト」完走、「てるてる家族」 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/12/05 (Tue) 05:59:21

 ・「ファイト」完走。ヤパーリ、あっし的にこれと言って刺さるシーンはなかった。悪評高い「ちむどんどん」よりつまんなかったなあと。何と言うか「ちむ」は「悪い」、「ファイト」は何もなくて「つまんなかった」。「ちむ」は色々余計な事をしてくれて攻撃を呼ぶような所があった。「ファイト」は思春期の女の子が家の問題何かで色々悩みながら、静かに自分の生きる道を見つける話だから、「叩きづらい」んだよね。
 それにもうご都合主義は問わないが、ケコ~ウ、ストーリーは場当たり的で、芯になるヒロインの「自分探し」とは無関係だったぞ。主な舞台はヒロインの家と、お母さんの友人の実家の旅館。実家の方は中盤までバネの不正騒動で火の車、旅館の方はコメディータッチでまるでかみ合ってなかった。母の友人のハウスコーディネーターの川原亜希子の婚約話。美人だが35、相手の太郎は20代前半。今は二人とも若く問題ないが、10年後は妻は45、旦那はまだ30代で、将来的にはまずいんじゃないかと。これは未婚の女性にはシビアな問題だが、高校生のヒロインと何の関係がある? 旅館の人達やヒロインの周囲の人のドラマもこの調子でヒロインとは無関係だった。
 ヒロインの次に重要な登場人物と言える、競走馬のサイゴ―ジョンコ、中盤ヒロインが旅館に住むようになるとまるで出番なし。それはストーリー上仕方ないが、また実家に戻り厩舎に通うようになると急に地方競馬で勝ち、G1でも優勝したりする。競馬はよー知らんが、日本1みたいなえらい大会なんでしょ。素晴らしいご都合展開だなあ。
 最後にまだ文句を言えば、小学生の弟がやたら問題もないいい子で(1度だけ短期間の登校拒否があった)、全く意味のないモブだった。最終回、エンディングイラストを描いていた西原さん登場。

・で、次に見始めたのは「てるてる家族」。なかにし礼の小説を元にしたコメディー。岸谷五朗と浅野ゆう子が夫婦の4姉妹家族。戦後すぐの話で、突如「リンゴの歌」を歌い出したり、ミュージカルタッチになる。うううう~ん、少ーしコメディー演技がムリヤリな気もするが…。

「てるてる家族」、「カーネーション」 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/12/10 (Sun) 09:08:42


・「てるてる家族」なかにし礼が、実の妻石田ゆりやその家族(4姉妹の一人はいしだあゆみ)を元に書いた小説を原作にしたもの。コメディータッチで、突然登場人物が歌を歌い出してミュージカルタッチになったりする。最初はもう一つつかみどころがなかったが、近所の変な発明家のおじさんが日清の「チキンラーメン」開発者だったりする(お湯で麺を戻すのに苦労したのね)。
 4姉妹の内、長女と次女の春子、夏子はフィギュアスケートを始めるが、夏子、大きな大会で年齢が満たないのに特別枠で参加。得点は一位だったが、別枠の為ランキング外。これでブチ切れて、もうスケートはやめる!と。しかし、大会を見ていた芸能関係者がスカウトの話を持ち出し、芸能界入り。これ、後のいしだあゆみね。
 しかし、お母さん役の浅野ゆう子は色々使える人だなあ。この人の代表作ってすぐ思いつくだろうか。精々W浅野で話題だった「抱きしめたい」位じゃないだろうか。それでもやたらドラマに出ている。芸能人的な華やかさはあるけど、それ程くせがないから色々使ってもらえるんだろうね。

・「カーネーション」糸子の不倫問題(糸子は未亡人で問題ないが、相手は妻子持ち)は、意外なオチに。周囲から攻められるが糸子、いい商品を作ってお客さんに喜んでもらいます、店の人の生活は保障します、何の問題があるんですか! と強気。テイラーの男に、紳士服の店を用意する。「あなたの店です…うれしくないんですか?」「…自分の店を持つのはずっと夢でした」。しかし、男はあまりうれしそうではない。
 糸子は、男の夢をかなえたのではなく、「つぶした」事に気づく。夢は「かなえる」もので、誰かから「かなえてもらう」ものではない。二人の恋も終わった。デザイナー、仕立て職人としてはともかく、商才にもたけた糸子と今後「対等の付き合い」は難しいだろう。
 糸子の夢、戦いのテーマは、「洋服」だけでなく、男尊女卑の社会の風潮もあった。「女は男に勝たれへんのや!」。小さい頃、男の子とケンカして父親に殴られて言われたこの言葉への反発心が糸子の行動のモチベーションになっていたのだろう。
 その父を傷つけても、自分の店を展開し成功させた。その代償に糸子は男に尽くす「女の喜び」を失ったのだ。糟糠の妻、影で男の成功を支え、男の成功を共に喜ぶ、裏方のひそかな楽しみ。
 …多分糸子はそれでも止まらない。成功も失敗も表舞台も裏方も、どうやっても生きている限り人は傷つき、何かを得ても何かを失う。これまでも何度も何度も傷つきながらも前に進んできた。こんな事で止まってはいられない。

・「あすか」最終部へ。和菓子決戦、あっさりと勝利。これは変に漫画的に盛り上げない方が得策だろう。さて、どうシメてくれるか。

「あすか」完走、「ゲゲゲの女房」スタート - ハートa.k.a.ジョニー

2023/12/16 (Sat) 16:37:04

・「てるてる家族」ヒロインのパン屋の工場(こうば)長(でんでん)、空襲で家族と生き別れになってン十年。特に家族を探す気はなし。ヒロインの冬子、ラジオに人探しのリクエスト葉書を出して採用される。何で余計な事すんねん! と怒られる。工場長、家族といた頃はDV男で、風の噂で生き別れてから、新しい家族と幸せにやっているみたいな事を聞き、今更迷惑をかけたくないと。結局娘が会いに来るのだが、やはりいささか冷淡な態度。母は今の父と正式に夫婦になって欲しい、きちんと離婚して下さい。工場長、娘と別れた後、冬子に、娘はちゃんと成長して教師になった、わしはそれで満足や、ありがとう。…本筋とは関係ないけどちょっといい話。

 その冬子は、スケートやタレントで頑張ってる姉達に刺激を受けたのか、突如宝塚に入りたいと。一夜漬け的にバレエや声楽のレッスンを受け、試験でミスっても結構な度胸で合格。しかし、宝塚って小さい頃からバレエ何かのレッスンを受けている子が受けるのに、急に思い立って合格するもんなんだろうか。
 ヒロイン、冬子役は本作でブレイクした石原さとみ。クセのない個性が物足りないが、この世界には合ってるかなと。

・「あすか」完走。う~ん、終盤から最終回まであっさりし過ぎだったかなあ。中盤とか面白くなったけど、尻すぼみ感はあったなあと。
 ただ、全く見る価値なしかと言うと、こまかい部分では面白かった。まず、藤岡弘さんの非アクションでの熱演。ショッカーと戦う時みたいに真剣に和菓子を作ってます。
 ついで、紺野美沙子、名取裕子のW美熟女。片や清純派、片や妖艶とまではいかないが、艶っぽい。佐藤仁美さんもこの頃は安室奈美恵みたいでかわいい。そして、圧巻は10代の高校生からから30代の主婦まで演じる竹内結子の美しさ!
 菓子職人としての決意の表れとしてショートにした時、一旦家庭に入ってキレイではあるけど、どこか疲れた主婦から、菓子職人に復帰し、生気が戻ってキレイになっていくのは良かった。
 「朝ドラ」のパターンか、また調子のいいバカ兄貴が出てくるが、今回梅沢富美男。「ちゅらさん」とかのバカ兄貴は、バカなだけで心はピュアだったが、歳がいってるだけに梅沢さんは中々食えないw。
 ドラマ全体ののんびり、はんなりした空気を作っていたのは雁之助師匠、それに早くに死去退場したが、ナレーションで最後まで出てきた有馬稲子さんだったと思う。

・で、新たに見始めたのが「ゲゲゲの女房」。水木しげるの話で話題性も十分だが、評判もいい。

 まだよくわからないが、最初に興味があったのは、水木しげると言えば今でこそ大家だが、「鬼太郎」のヒットまでは吹けば飛ぶような怪しい若手漫画家だったはず。漫画家自体、売れっ子でも将来が怪しい水商売だが、水木は戦争で片腕をなくしている。恋愛結婚ならまだしも、見合いで結婚した奥さんの気持ちがわからない。
 …歳がいってたのと(当時戦争で男が取られて、女性は結婚難)、背が高いコンプレックスがあったのね。
 写真も見たが、ドラマの松下奈緒はいくら何でもきれい過ぎるが、実際の奥さんも当時としてはきれいな方だろう。

「カーネーション」川崎亜沙美登場 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/12/19 (Tue) 02:07:28

 10年前にも「アストレス」という、「アクトレス」みたいに、女優、タレントを集めたプロレス団体はあって、そこに川崎亜沙美という選手がいた。で、プロレス廃業後、「朝ドラ」に出た、という話は聞いていたが、それが「カーネーション」。

 二つの驚き。一つは役作りとはいえ、ワイルドな余りの変貌。役の為に少し増量したのもあるかも。しかし、よく見れば顔の骨格とか造作とか同じだが、やっぱり髪とメイクの効果は大きいなあ。あの美少女レスラーが、こんなにダサく…。

 もう一つは、結構重要な役だった事。言っちゃ何だが、NHKの「朝ドラ」だ。出演するだけで御の字で、きれい所で花を添える程度だと思っていたが、戦後編でヒロインの糸子に次ぐ副主人公ぐらい重要な役と言っていい。「クゥガ」に出た某レスラーなんか顔もよく映ってなかった。
 wikiを見たら亜沙美さん、ドラマの舞台の岸和田出身で、「ちゅらさん」も沖縄出身の役者が多数起用されていて、その線もあるだろうが、やはりちょっとした快挙だろう。

 「カーネーション」。不倫篇も終わり、以後3姉妹の成長がメインテーマになりそう。おとなしい優等生タイプの長女、三女の聡子は更におっとりしてとぼけた感じ。そして焦点はやはり次女の直子。ワイルドな天才肌で、小さい頃から暴れて手を焼かせた子だが、絵で県内外の賞をよく取り、大学は美術方面に行く予定だったが、長女が心酔するデザインの先生に褒められた為、同じく洋裁の方に。おとなしく母から可愛がられる姉に対抗心を燃やし、洋裁に進むのを反対する姉に「おねえちゃんは、あたしの才能を恐れてるんや!」と凄い事を言う。
 この三姉妹、糸子の性格を薄めながらそれぞれ受け継いでるんだよね。直子が、糸子の気の強さ、天才性をワイルドにむき出しで表現している。

企画賞「ゲゲゲの女房」、「てるてる家族」終盤 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/12/23 (Sat) 08:34:34

・「ゲゲゲの女房」。面白い! 企画賞! 夫人に本を書かせようと思った編集者が一番偉いのかな。水木しげると言えば、手塚治虫当たりにもひけを取らない漫画界の超レジェンドだが、手塚の早くからの成功に比べ、遅咲きで苦闘の貧乏時代も長い。異端の妖怪漫画。隻腕。水木の人生自体ドラマチックだが、語り手、視点をその生活を支えた夫人に持ってきたのがいい。
 昭和の貧乏がこんなにキレイなはずはないとかも思うが、まさにファンタジーとして酔える。長身のコンプレックスを抱えた夫人の人生もいい。ヒガミと言われても、夫婦もののドラマで面白かった事はないが(そもそも余り見てないが)、ほんとほほえましい。

・「てるてる家族」。上原多香子の歌う「ブルーライトヨコハマ」、棒読み過ぎる!? そんな笑う程ヘタでもないが、ただきれいに歌ってるだけというか…。いしだあゆみの原曲は、もっと艶があったような…。と、懐古厨のこだわりで原曲を聞いてみたが、こちらは確かに独特のほんわかした色気みたいなのはあったが、その代わり時代の古臭いコブシみたいなのも強く感じた。今、普通に聞けるのは上原Verだろうなあ、と。

・「家族」「ブルーライトヨコハマ」ヒット寸前の自虐ネタ。キャバレー周りをする夏子、酔客の相手をするキャバレー歌手がいしだあゆみ本人! 「あまちゃん」で挫折したアイドル歌手志望だった主婦が小泉今日子、音痴過ぎて女優になった元アイドルが薬師丸ひろ子という配役もウケたけど、これも中々。結局は劇中も実際も本人は成功する訳だから、まんざらでもないかな。

「朝ドラでGO!」 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/10/23 (Mon) 18:16:13

「純と愛」完走。最終回、良くない。一人、私は負けないと誓って終わり、というラスト。途中までは、「朝ドラ」としては異色の傑作の気配があったが…。愛(イトシ)君が、脳腫瘍で寝たきりになってからは、全くの鬱停滞。それまでもダーク気味の展開ではあったが、フロアウェディングなど奇想でそれなりの面白さはあったのだが…。
 想像だが、余りの不評に脚本の遊川氏の落ち込みがそのままドラマに反映されたのでは?
 とにかく惜しい。調子のいいサクセスストーリーを昇華する可能性を感じたのに。

「ちむどんどん」そろそろ中盤かな。相変わらずのズンドコです。急にシリアスなヒロインの両親の過去の話になり、これはまずまず。貧しくとも、家族が元気で揃っていればそれでいい、という母の楽天性も納得出来た。
 しかしこの後、ヒロインの勤めるレストランがヤクザに絡まれ、結婚は住む世界が違う、と彼の母親から強固に反対され…。
 ネタバレになるが、この解決策が、かたやそのヤクザの親分が“たまたま”県人会の会長と知り合いで和解、結婚の方はラストチャンス、食事会で戦後のまずい代用食を出したら感激、と…。
 もう、この程度のストーリ何だよねーと諦めがつきました。

「あすか」竹内結子主演の…よーわからんが、多分和菓子職人を目指す話だろう。これが面白いのかつまらないのかよーわからんw。
 ん~、まず何かドラマ世界全体、古臭い物を感じる。例えば、「カーネーション」は大正時代の話だが、画質も役者の演技や展開も明るく今の空気感を感じる。「あすか」は時代設定は現代…まあ2、30年前の話だが、それでも昭和30~40年頃のドラマの空気…その頃のNHKの健全なドラマという感じ。
 ちょっと勘弁して欲しい気もするが、まずヒロインの父親役の藤岡弘さんのやたら力の入った演技が面白かった。務めている大きな和菓子屋の娘と駆け落ちするのだが、路上で仲間の制止を振り切るシーンで、周りの子供が「正義の味方ー!」とはやし立てるw。
 また、シリアスな場面の後で有馬稲子さんの「続きはまた明日」というとぼけたナレーションが入り、笑う所かどうか、ボーダーな面白さがある。

P.S.「ウルトラマンブレーザー」ガバドンを出したが、もう新しい物を作るのは諦めたノカー

Re: 「朝ドラでGO!」 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/11/02 (Thu) 23:37:22

 あいたんで、特にこれというあれはありませんが…。

・「ちむどんどん」ラストスパート、あと数話。終盤のここに来て、3組のカップルもまとまり、ようやく落ち着いてきた。…別に「良くなった」わけではなく、これまでがひど過ぎたw。暢子(ヒロイン)、ケキョ~ク、沖縄に戻るがもうひとひねりあるか。余計な事はしない方がいいと思うが。

・「あすか」相変わらず、昭和30~40年代の微温性が何とも言えん。「続きは明日」というとぼけたナレーションだけがおもろい。はよ、竹内結子出て来い。

・「カーネーション」徐々に近づく戦争の足音。糸子(ヒロイン)の幼なじみの勘助、召集され軍隊へ。帰還したが、軍隊で余程いびられたのか、鼻水をタラタラ流し精神的に廃人みたいに。慰めようとカフェに行ったら、かつて岡惚れしたダンサーを見て何かショックを受け、家で自殺未遂。
 激怒した勘助の母(浜田マリ)、雨の中怒鳴り込む。「みんな、あんたみたいに強いわけやないんや!」。
 この浜田マリは怖く、普段明るいおばちゃん役だっただけに鬼気迫るものがあった。同時に、ここで反省するより、商売がうまくいかんからちゅうてあたらんといて! と内心反発する糸子も中々。
 「カーネーション」というタイトルは、結構強い花で、糸子を表しているそうだが、そういえば、糸子というキャラは泣いたり怒ったりもするが、普段は淡々としていて、とぼけたユーモラスなイメージだった。しかし考えてみれば、殴られても洋服屋をやると父に談判したり、強気で押す人だ。
 コシノ三姉妹の母をモデルにしたそうだが、封建的な父親に直談判したり、デパートに洋装の制服を売り込みに行ったのは実話らしい。
 その封建的な父もなくなった。夫も戦争に取られた。いよいよ第2章。

進行状況 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/11/05 (Sun) 10:35:25

 今見ている3本の朝ドラと進行状況。

「あすか」竹内結子主演…とは言ってもまだ出てこない。まだ、ヒロイン小学生。京都を舞台に老舗の和菓子屋の話。母は長女で、父(藤岡弘)はそこの腕利きの職人。この二人が駆け落ちして…。まあ、ヒロイン生まれて、ナンチャラあって家に戻るが、遊び人の長男(梅沢富美男)も戻ってくる。またかよ。「ちゅらさん」「ちむどんどん」でも、フラフラしている長男がいたが、「朝ドラ」の伝統かね。
 ちょっと子供時代が長いし、子供はかわいいでちょ~、みたいな演出も鼻につく。ストーリーより、何かこう全体に昭和30年代のNHKの健全なドラマ、という感じのぬるい世界が気になる。ヒロインがもう少し大きくなってからの活躍に期待しよう。

「ファイト」本仮屋ユイカ主演の…本仮屋ユイカって誰や? まあ沖縄出身の女優さんとはわかるが、画像をググって見ると、このドラマの時とは偉い変わりよう。マジ、別人。お化粧したらこんなもんかなー、とは思うけど、やっぱりちょっと凄い。
小さなバネ工場を経営している一家の娘。平凡な中流家庭という感じだが、お母さんの酒井法子(!)は短大卒。「おしん」の時代よりは大分生活水準も上がって来てます。
 ソフトボールが好きで、スタートは中3だが、高校もソフトの強い学校に決めたほど。もう一つの趣味は、馬が好きで近くの競走馬を育てる厩舎によく立ち寄る。
 まだ、ヒロインのキャラクターがつかめない。すねたり、ちょっとした事で上機嫌になったり…まあ、普通の多感な女の子という感じ。エンディングのイラストは西原理恵子。

「カーネーション」まあ、安定の一作。父が死に、夫は戦地へ。いよいよ「細うで繁盛記」が始まるノカー。

…こりはハズレ? - ハートa.k.a.ジョニー

2023/11/14 (Tue) 21:19:40

「あすか」「ファイト」「カーネーション」、並行して見ている。

「カーネーション」は安定の品質。戦争が終わって、ようやく一段落、さあ糸子(ヒロイン)の快進撃! …と思ったが、長崎出身のイケメンの仕立て屋も出てきて恋に落ちそう。ここは余り色恋沙汰はノーサンキューだが。

「あすか」「ファイト」が正直キツい。いや、全然ダメかというと、個人的には面白い部分もあるのだが、テンポやノリが今のドラマと違い、人には勧め難い。「ちむどんどん」はストーリーやその他のずさんさがひどかったが、それでも今のドラマだなあ、というテンポの良さはあった。

「あすか」は…竹内結子ちゃんのショートがカワイイw。棒選手と似てる。それはともかく、ドラマは新作和菓子のスパイ騒動やおっかさんの紺野美沙子が家出したり色々事件もあるのだが、コミカルになったり、話が錯綜していて、ドラマのピントが合ってない。…しかし、ではつまらないかというと、京言葉のはんなりムードのせいか、これはこれでええやないかあ、とのんびり許せるw。しかし、今の所、一番目立ってるのが藤岡弘さん。

「ファイト」が、ヒロインの父のやっているバネ工場の不正(やったのは大手電機メーカー)のせいで、仕事がなくなり、家族が分かれるというシリアスな事態になりながら、もう一つ盛り上がらない。
 さて、どうなるのか、と思ってたら、ヒロインと不正に関与したメーカー社員の子は中学からの仲良しで、友達の多いその子はヒロインの父が不正を働いていた、と陰でクラスメイトにささやいていた。
孤立がイヤでその件に関して黙っていたヒロイン、些細な事でブチ切れて「やったのはあなたのパパ!」とぶちまける。この展開はうまかった。

 あ、最大のキチガイ演出。不正が業界新聞に出て、ヒロインの家業が窮地に立った時、ファンファーレの様な、例えば主人公が遂に希望や夢に旅立つような明るく前向きなBGM!
…これは思うに、「朝ドラ」だから明るい話になる訳で、暗い、どん底に沈むような曲を発注してなくて、そんな曲が「なかった」のではないか。で、しょうがなく、とりあえずドラマチックな曲を使ったのでは、と。

進展? - ハートa.k.a.ジョニー

2023/11/19 (Sun) 14:18:22

・「カーネーション」。夫が戦死して未亡人になった糸子(ヒロイン)と恋愛関係になりそうなテイラーは綾野剛かあ。名前はよく聞くが、「仮面ライダー555」の折り鶴のオルフェノクの人としか知らなかった。あれもいつも深く帽子をかぶってて顔は良く見えなかったなあ。

・「あすか」「ファイト」。共に自分のイメージしている、見たい「夢に向かって奮闘するヒロイン」という「朝ドラ」イメージと少し違う。いや、そういう部分もあるが、少しドラマのピントがボケ気味と言うか。

「あすか」は、古風で陰湿な京都の和菓子の世界でヒロインが奮闘する話だが、職人とかコミカルで、また子供時代の序盤から幼なじみとの三角関係は示唆されているが、和菓子作りの話がメインになるとこちらがお留守になって、うまく本筋とかみ合わない。
しかし、まるでつまらないかと言うと、ヒロインの新作菓子が一時的にはヒットするものの、目新しさだけで古典的な和菓子の飽きない味には勝てなかったとか、お茶会での豪快なドタバタから、茶道を本格的に学んで、一期一会の真剣な客との対峙を菓子作りにも生かすとか、いい展開もある。ドラマ自体、派手ではないが滋味あふれるいい味。

「ファイト」がヒロインの不登校、自分探しから、今度は弟が学校に行かなくなったり、親子三人がお世話になる旅館はおかみの由紀さおり以下コメディータッチの人ばかりで、ドラマのテーマ、ムード、ピントがボケっぱなし。メインのヒロインの家庭は家業が傾いて深刻だから、サブステージの旅館の方はコミカルに、という事だろうが、配合や調理がうまくいってないなあと。
「あすか」は、時にシリアスに時にコミカルに、京都の和菓子世界ではんなりと進みそうだが、「ファイト」はいつかピントが合って盛り上がるんだろうか。

後半戦 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/11/27 (Mon) 21:13:14

 「カーネーション」「あすか」「ファイト」3本並行して見ているが、最初に「おしん」とか「ちゅらさん」とか良作を見たせいか、後者2本は少々キツい。

 「カーネーション」も戦後編で未亡人になった糸子のロマンスはイマイチ興味が持てないが、それでもヒロインの魅力で魅せる。青年漫画原作の神、小池一夫は漫画のコツとして、ストーリーより魅力的なキャラ! と。魅力的なキャラが出来れば、話はあとからついてくると。全くその通り。

 「あすか」「ファイト」はしんどかったが、100話を越えた当りから面白くなってきた。
 「あすか」は結構くせ者で、おっとり、はんなりした老舗の和菓子屋の話の様で…そうなのだが、ヒロインあすかの父親との和菓子3番勝負やら、店がバブルの終わりと共に窮地に陥ったり、油断させて急展開を見せる。

 「ファイト」が旅館篇は、「おしん」の「佐賀地獄篇」に相当する位、ストーリーが停滞というか、厳しい話になりそうで、旅館の人はコメディータッチで煮え切らない展開だったが、元家のバネ工場に戻ってからは、また急に全てが好転し、もう虫のいいご都合主義はどーでもいーが、ヒロインの優が厩舎に戻り、愛馬(優のものではないが)ジョンコの世話をするようになってからは話がハズンで来た。

 この2作、やっぱり前半が厳しいんであんまり勧められない。

終盤戦 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/12/03 (Sun) 08:29:17

・「あすか」ラスト10話切った。尻上がりに盛り上がる意外な掘り出し物だった。竹内結子きれい!(爆) 扇屋倒産から一気に時間飛んで、数年後母になり、おばさんくさくなったが、菓子職人として再起を決め、扇屋復活に向けて動き出すと、どんどんきれいになっていく。ところでこの人、よく知らなかったが、40歳の若さで自殺したそうだ。中村獅童と離婚したが、一子をもうけ、女優業も順調、再婚相手とも円満で関係者にも不可解だったそう。

・「ファイト」まだ終わらん(爆)。バネ工場に戻ってからは、厩舎のバイトを始め、失敗なども含め成長していく過程を見せたが、またジョンコ(愛馬)の事故などもあり、視点がグルグル。
 最終回までにまだ大きなドラマがあるのかも知れんが、8割は見た今の時点で言えば、このドラマ、何を見せたいのか、焦点がボケっぱなしだ。主人公の優が、家の事で友人関係などで悩む。それはいいが、あまり関係ない親戚の温泉旅館の人間関係が並行して延々描かれる。いや、ヒロインがその温泉旅館で暮らしたり、仲居のバイトからまた復学を決意するなど、ストーリー的には関係なくもないのだが、ドラマの「意味」としてはほとんど関係ない。
 率直に言って悪評高い「ちむどんどん」よりしんどい。あちらは色々余計な事をしてくれて攻撃性を呼ぶような所があったが、こっちは純真なヒロインのキャラでそう攻撃はされなさそう。

 …ところで、このドラマ、自分の世代にはキャスト的に興味深い。由紀さおり、藤村俊二、児玉清、酒井法子と歌番組、クイズ番組によく出ていた人が多い。コミカルな三原じゅん子議員もw。井上順まで出てきたぞ。

「あまちゃん」完走、「ウルトラセブン」… - ハートa.k.a.ジョニー

2023/08/20 (Sun) 08:33:42

・「あまちゃん」完走。一言でいえば、コミカル大河アイドルドラマ。アイドル志望だった母(小泉今日子)とローカルアイドルになる娘(能年玲奈)、そのおばあちゃん(宮本信子)も若い頃はちょっときれいで、歌謡ショーでデュエットした橋幸夫が憧れの人だったというんだから。

 アイドルは諦めた母だが、実は人気アイドルの影武者(歌の吹き替え)をやっていたとか、こまかい仕掛けもあるが、やっぱりまず能年玲奈の魅力ありきで、そこから話が膨らんだと思う。
 ヒロインの生き方云々をマジメに考えると、この天野アキ(能年玲奈)、都会から北三陸にきて海女の姿に一目でハマって、海女になる。それはいいが、次はアイドル志望のユイや地元の勧めもあって地元のローカルアイドル。
 ついで、先輩に憧れて潜水土木師…。ユイの付き合いで上京して、本格アイドル、東日本大震災で北三陸に帰郷、アイドル廃業。お前は何をやりたいんだ、とw。
 しかし、一々目を丸くしてじぇじぇじぇ!という能年玲奈の魅力ですべては納得させられる。
 これがアイドルドラマ。一々生き方がどうのとかガタガタ言わない。かわいければそれでいい。

 またもう一つ自分の世代にはうれしいのが、小泉今日子、薬師丸ひろ子の起用。使い方もうまいが、小泉今日子の貫禄とかつての可愛さが残ってるのが凄い。
 また、若い頃の小泉を演じる有村架純がよく似てる。…というか、こういう小顔で整ってる子があの聖子ちゃんカットをしたら似るかなー。

 一つやむを得ない計算違い?は、能年玲奈が及ばない美少女、という設定の橋本愛。いや、能年の方がかわいいと思うが…。
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・「ウルトラセブン」の見逃したか、気になる回を見てみる。

 「地底GO ! GO ! GO !」これはセブンがモロボシダンという人間の姿をする際参考にした薩摩次郎(ゴツい名前だな)が事故に会う話。残念ながら優しく勇敢な青年という以外、これといったキャラクターはなかった。
 「狙われた街」。ちゃぶ台をはさんでメトロン星人と向かい合うあまりにも有名なシーン。これまた、このシーン以外は特に…。最後のメトロン星人との一騎打ちはあっさりしていたが、実相寺監督、バトルに興味はないのか、予算の関係でミニチュアを壊せなかったのか。
 「V3から来た男」。これは面白かった。キリヤマ隊長と同期でたまに顔を出すクラタ隊長の友情の話で、ホークの空中戦も見られる。この南廣という役者、いかにも鼻っ柱が強くすぐケンカしそうで良いw。こういう人がいると話が弾む。
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・「おしん」268話。おああああ、必殺のいきなり「10年の歳月が流れ~」スーちゃんもていちゃんもいきなりおばさんになったモナー! いやまあ、おしんさんも67歳。これだけの時間を描くんだから、この位はしょらないとしょーがないんだが。
 あ、そうそう大学生時代の禎ちゃんを演じた浅沼友紀子とは、蛯名由紀子の別名。結構よくドラマなんかに出ていた子。
 山下真司は高橋悦史に。顔自体は似てはいないが、何となく納得。ギラギラしたムードは中年になって柔らかくなったが、やはり精力的なイメージはある。
 田中美佐子のお嬢さん妻は、浅茅陽子に。この人、凄く好きなんだけど、悪役ね。
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・「あまちゃん」を見終えて、朝ドラも面白そうなので、次に何を見ようか。第1回をちょっと見。

 「らんまん」。男が主人公で、モデルは牧野富太郎ね。松坂慶子さんの貫録にびっくり。

「ちゅらさん」。沖縄を舞台にした看護婦の話で、やたら人気が高く続編も次々作られたとゆー。第1回を見た限り、堺正章がのんびりしてるだけだったみたいな。

「純と愛」。「作品データベース」ですっごく評判が悪かったw。これも沖縄が舞台で、大学生のヒロインがおじいちゃんの作ったホテルを再建させる話らしい。主演の夏菜という子。最初は特に印象になかったが、父の武田鉄矢に啖呵を切る強い目つきは良かった。これが一番面白そう。脚本の遊川和彦って、「女王の教室」「家政婦のミタ」の人。

 あー、浅茅陽子の「雲のじゅうたん」見たいな。いかにも芸能人、って感じじゃなく、生活感があって、それで輝くような笑顔が好きだなー。

 田畑智子の「私の青空」も見たい。何かこの子いい。

朝ドラ三昧、「ちゅらさん」「純と愛」「ちむどんどん」 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/08/26 (Sat) 16:51:32

・「ちゅらさん」ただのんびりした民宿の話のようで第2話で爆弾投下。男の子二人の一見何の変哲もない母子連れ。長男が不治の病を抱えていたと。
 最後まで元気に遊んでいたのに急になくなるなんてあるだろうかとか、病名も言わないのはちょっと「?」だが、ツカミはOKという所だろうか。

 この件はともかく、キャストやドラマ全体のデザイン、暖かいムードがいい。沖縄の風景に「…さ~」という沖縄弁、堺正章のひょうひょうとしたムードもともかく、「おしん」のガッツ石松に相当するナイスキャストはおばあちゃん役の平良とみさん。この後何があろうが、最早鉄板の世界。

・「純と愛」。第1話では気にならなかったヒロイン、純の奇矯なキャラが話が進むにつれてどんどん浮き彫りになる。独り言(内心のナレーション)が絶え間なくうるさいし、些細な事ですぐキレて正論ではあるが、面接でも仕事でも「それでいいんですか!」と上司に食ってかかるのだ。
 おまけにお相手役の愛は、年中顔を伏せているモジモジ君キャラもあれだが、読心術が使えると(爆)。失敗作というより、最早放送事故?
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・「ちゅらさん」親子連れも帰って、元の穏やかな日常に。次のイベントは(5、6年時間飛んで、小学生から高校生)ヒロインえりがマネージャーをやっている野球部が半ばマグレで夏の甲子園地区大会いいとこまで。応援に、沖縄の英雄具志堅用高さん。これもいい味。

 それより、久しぶりに帰ってきた反社や遊び人でもないが、正業に就かない様な兄(ガレッジセールのゴリ)が、「ゴーヤーマン」というゴーヤーに手足や目鼻を付けただけみたいなキャラクター商品を作りたいと帰ってくる。
 えりの家は貧困、困窮という程ではないが、百万円ほどの金がポンと出せるほどの余裕はない。
 それでも、少し渋い顔をしただけで、結局は工面してやるのだが、個人的にはここでドラマ内のリアリティーというか緊張感みたいなのが少しなくなったなあと。こんないい加減な奴にすぐ百万出せるなら、何でもありだなあと。まあ、ここまでいいムードだから視聴者はついていくだろうけど。

・「純と愛」。純のけたたましいキャラがひど過ぎる。泥棒とかの一大事ならともかく、ちょっとしたことでホテルの従業員がドタドタ廊下や階段を走り回るなんてありうるんだろうか。
 更に、純にボソっとアドバイスする愛(多分後で付き合うお相手役の男)は、死んだ双子の弟がいて、時々「お前が〇ねば良かったのに」と降りてくると…。
 う~ん、ここまでやると確信犯だなーと。クレーム上等、来なさい、という覚悟を感じる。実際、脚本の遊川氏、「朝ドラを壊す」と言っていたそうだ。
 ただ、気の毒なのはヒロインの夏菜さんで、オーバーな演技は明らかに台本や監督の指示によるものだが、役者がダメなせいに見られてしまう。「おしん」の伊東四朗を非難する人は笑われるが、夏菜さんのオーバーな演技を非難する人は多いんじゃないだろうか。

 ドラマも一種音楽みたいな世界、「ノリ」があり、要はその世界にノレるかノレないか、ノセるかノセられないか、じゃないだろうか。特撮ドラマで、主人公が変身するのはおかしいとか怪獣が現実に出てくるのはおかしい、という人はいない。

 純のブチ切れ演技が段々快感になってきたW。

 一方ドラマは更にエスカレート。沖縄の家族から、長男が行きつけの店のフィリピーナを妊娠させた、別れるよう説得して欲しいと。
 帰郷した純、その子の純な気持ちに兄の方を説得しようとするが、兄は煮え切らず、家族、特に父親の武田鉄矢(!)は手切れ金を渡して解決しようとする。
 この武田鉄矢もやたら四字熟語で説教しようというイヤなオヤジ役で、この皮肉な使い方は最高!W

 またしてもヒロインの純だけが孤立してしまうと。面白過ぎるぞ!

・アホな事に並走して悪食趣味で、評判の悪い「ちむどんどん」も見てみる。意図したわけじゃないが、これも舞台は沖縄。食いしん坊の女の子が、シェフかレストラン経営者になる話らしい。
 この子がまた無暗にかわいい。「ちゅらさん」のえり役の子もかわいいが、元気そうでおいしそうによく食べるなあ。

 …時代はまだ沖縄がアメリカ占領下にあった頃で、家族背景もここが一番貧しそう。

 …ダメだ。3本も、それも同じ様なドラマを見てると話が混じってどれがどれかわかんなくなる。

「ちゅらさん」「純と愛」「おしん」… - ハートa.k.a.ジョニー

2023/08/30 (Wed) 22:23:01

 にわか朝ドラウォッチ。オンニャの子がかわいいが、混乱するんで「ちむどんどん」休止。「ちゅらさん」「純と愛」にしぼる。

 「ちゅらさん」、ゴリの「ゴーヤーマン」騒動(ガレッジセールゴリがキャラクターを作り大失敗)に続き、ヒロインのえり、突然東京の大学(私立)に行きたいと。
 少々反対するが、結局はいーよいーよ、と。反対理由も経済的な物ではなく、女の子一人で上京させるのが問題と。
 しかしひと事ながら、お父さんはタクシー運転手、お母さんは市場で店員をやっているが、そんなに簡単に私立大学に行かせられるんだろうか。
 …が、まあ、大半の視聴者は気になるまい。堺正章のゆるいお父さん、スーちゃん(田中好子)のこれまたゆるいお母さん、おばあちゃんのつくる沖縄のゆったりしたムードで何でも許そう、というムードになっているからだ。
 この後、下宿先の「一風館」でドタバタが始まるみたい何で期待しよう。

 弟(山田孝之)がロックに目覚めるが、ギターの先生が鮎川誠。
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 「純と愛」が迷走。けたたましいヒロインの純のキャラや大暴走が面白くなってきたが、愛(まぎらわしいが男。彼氏)とのロマンス急展開。
 う~ん、読心術(内心の本当の気持ちが可視可)が使えるとかで、愛に興味を持つのはわかるが、何で急に付き合って下さい、と来るかなあ。
 初キッスから早くも同棲。
 また、あいさつに行った愛の家族(弁護士一家)は、お母さんが有無をも言わせぬ高圧的な女帝体質でこれは面白かったが…。

 お客さんがみんな笑顔になる、魔法のホテル実現の話はどうなったんだろう?
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 「あまちゃん」とそろそろ完走の「おしん」は、案外に問題のある作品という気もする。

 記録的な大ヒットになった「おしん」だが、よく考えればイレギュラーな内容だ。
 何と言っても前半を覆う「貧困」。それも、口減らしに幼い子供を次々に奉公に出し、リューマチで働けない祖母は自殺しようとする楢山節考や姥捨て山の世界である。
 実際脚本の橋田寿賀子による「おしん」の企画は朝ドラ以外でも2度断られたそうだ。
 朝ドラは、大体ヒロインが明るく夢に向かって進む話が多いが、それが可能なのは大体中流かそれ以上の家に生まれたお嬢様だからだ。
 「おしん」は貧しいだけの少女時代がウケたわけだが、ヒットと不評は紙一重だなあと思う。

 「あまちゃん」もあまりにもの、楽天的展開だとは思うが、明るい朝ドラのイメージを決定づけた…「朝ドラ」は中年が見るもの、というイメージがあったが、「あまちゃん」のヒットで若い人も見るようになったそうだ。

北風と太陽、「ちゅらさん」「純と愛」 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/09/10 (Sun) 22:36:16

 「ちゅらさん」「純と愛」を並行して見ているが、どっちも対照的で面白い。

 「ちゅらさん」(60話当たり)はやはりまず視聴者が一番望んでいる暖かいゆったりしたムードがベースにあり、その上で退屈しない程度の事件、スパイスという配分が絶妙。
 特に影の薄かった一風館の老人が倒れ、ヒロインのえり、人を見捨てられない性分で助けた事から「看護婦」という目標を見つけるあたりは、前半のハイライトだろう。
 この病院で、遂にケコーンを誓い合った(子供の頃)、文也君にサイカーイと。う~ん、流石。

 一方「純と愛」(55 話当たり)は相変わらずのドタバタがいいw。父の武田鉄矢から「お前なんか生まれてこなければよかったんじゃ!」とか言われつつも、兄の許されざる結婚を進め、大阪のホテルでも愛の助けを借りつつも、これまた許されざるお金のかからない「ロビーウェディング」を決行! ここ、マジで感動した。ズタボロになりながらも、お客様に尽くす純、偉いぞ! 強いぞ!

 ドラマ内で「太陽と北風」の話が出てくるが、「ちゅらさん」が太陽なら、「純と愛」は力づくの北風だろう。これでもかと、えげつないセリフ、一円もかけずにホテルで結婚式が出来るか、という難問で迫ってくる。

 展開や登場人物の逆張りも凄いが、舘ひろしの社長。いつもニヤニヤ、愛人みたいな女性とホテルをうろつき、純の行動を見守り、定石なら、こういう人が案外キレ物だったりするが、本当に頼りにならない二代目社長で同伴の女性は、会社の行方を占ってもらっている占い師と。

「おしん」完走… - ハートa.k.a.ジョニー

2023/09/15 (Fri) 00:33:17

 「おしん」完走。最後までひねってくれたか。とりまー二点。

「おしん(人物)」とは何か。この時期の日本人のアイコン、象徴だ。無論、極貧からスーパーのチェーン店を築くまでに成功した人はそう多くないだろうが、それはテーマである貧困からの日本の繁栄とその陰を見せる為の人物造形だろう。…単純に貧しい生まれの子が頑張ったけど、貧しいまま終わりました、というんじゃドラマにならない。
 おしんより楽々成功した人もいるだろうし、おしんより頑張ったのに成功しなかった人もいるだろうが、貧しい1日本人女性がとりあえず時代の風を受けて成功した…別に時代に翻弄されて破産した人を描いてもいいけど、「朝ドラ」の性格上それは出来んでしょうw。
 そう、「おしん」に対する批判は、「朝ドラ」という制約、またドラマの主人公という制約からきている気がする。
 見る側としても、主人公は絶対に正しい、たまに間違った方に行っても、根本的には正しい人、という見方を改めなければ、という気がする。

 最終回。一緒になれなかったからこうしていい関係でいられたんですね、という静かなメロドラマより、私たち二人がいなくなったら、私達の時代を語る人もいなくなるんですね、という言葉が要点な気がする。
 橋田壽賀子が「おしん」を書いた最大のモチベーションはやはり、自分が生きた時代の影も光も書き期しておきたい、というものだろう。
 …勿論橋田壽賀子は、貧しい農家の子ではなく日本女子大を出たお嬢様だが、だからと言って貧しさを書いていけないという法はない。
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 「ちゅらさん」。お、かわいい子! と思ったら小西真奈美。グラビアとかで見た事はあるが、動くのは初めて見た(爆)。
 これがまた中々の強烈な悪役というかスパイシーなキャラ。ヒロインえりの恋敵でいきなり、あなたみたいな人に文也君を取られるのはイヤです、と宣戦布告。
 ついでにこれもう20年前の番組だが、えりの上司の先輩看護婦は佐藤藍子。相変わらず耳が大きいなあw。弟ケイタツ(山田孝之…70話当たりから目にメイクしてない?)のバンドに絡むのが川平慈英。あ、野球部のピッチャー役の子はDA PUMPの子かあ。
 何か知ってる芸能人が次々出てくる。

 「純と愛」…中々厳しー。ヒロイン純の勤めている一流ホテルで、一円もかけずに結婚式を、というミラクルは成功したが、ホテルは買収され、金儲けしか考えていない外国資本のものになる。
 残された純達、心ある従業員、負けずにサービスで利益を出して認めさせましょう! と団結した所で、純、今度は実家のホテルが買収されそうで退職して帰郷。おいおい、元のホテルは?
 前のエピソードがちゃんと片付いていないのに、この展開は?
 これ、民放だったら、低視聴率とかで無理で急な路線変更とかありうるけど、NHKでもそういう事あるんだろうか? 視聴率は気にしてるらしいけど。

 …で、実家のホテルの買収を食い止める為に帰郷してまたひと騒動だが…。ちょっと、展開が凄すぎる。フィクションだから、何でも出来るんだけど、納得、面白さ、というラインはあるだろう。カナーリガードレールギリギリの危険運転。いや、もう完全に事故か?

次、「カーネーション」いってみよ~ - ハートa.k.a.ジョニー

2023/10/01 (Sun) 19:30:17

・「ちゅらさん」完走。このドラマ、こまかく見たら色々難があるが、終盤になって加速してきた。
 本来屈託のない明るい子なのに、財布泥棒と間違われ、大人に恐怖心を持つようになった長男(6歳未満)。長男の心の治療に癌を隠して、故郷の沖縄に行くヒロインえり。
 そりゃまあ、初めての子が多少心に傷を負ったら心配だが、しかし普通癌の方が圧倒的に一大事じやないか?(後で旦那に、怒られはするが) 言って見れば子供が犬に吠えられて犬が怖くなったとか(あっし。今は女よりワンちゃんとケコーンしたい程犬が好き)、怖い映画を見てTVが怖くなったとかその程度のもんじやないか。
 えり、草原で倒れるが目覚めたら、東京、沖縄の知り合い大集合で気づいたら東京の病院。空輸されたノカー!

 …もう最終回何で関係者をみんな集めたかったんだろうが、この小さい事は気にすんな、というアバウトさは凄いなあ。

 いや、気にさせない程のハートウォーミングな世界を作り上げたスタッフ、出演者一同を賞賛すべきか。
 とにかく5話程見て、この世界が気に入ったら最後まで楽しめるでしょう。間然する事なき傑作とまでは言えないが、「朝ドラ」の意味不明なさわやかさを貫いた優秀作です。

・「ブレーザー」11、12話。強敵デマーガ(怪獣)の前に、ブレーザー一旦退却。スカード(怪獣対策チーム)、綿密な作戦の上で、再度攻撃。しかし、今一歩、という所でブレーザー登場。新兵器…。

 う~ん、ネットの反応を見た限り好評だけど、12話、前半のスカードの二重三重のスリリングな攻防は良かった。ただ、ここで最終的にウルトラマンが出てくるのが…。
 初代ウルトラでも扱われたテーマ、「ウルトラマンがいれば防衛隊はいらないんじゃないか?」
 これは怪獣対策チームを出す限り、ウルトラに永久に付きまとう難問だろうね。何度かウルトラマンとチームが共闘したり、ウルトラマンが勝てなかった相手に人間チームが勝つ話もあるけど、やはりドラマとして盛り上がった例は少ない。本質的にウルトラマンは人間が勝てない怪獣を倒すものだから。
 しかし、怪獣、ウルトラマン、スカードのシンプルな3本柱で、ウルトラの可能性を広げようというブレーザーはまだ期待したい。

・「ちゅらさん」見終わって、次「朝ドラ最高傑作」と言われる「カーネーション」いってみる。デザイナーのコシノ3姉妹の母をモデルにしたそうだ。
 戦前のそこそこ大きな…中堅位か、呉服屋の娘。この子が元気でメチャクチャかわいい! 「ちむどんどん」の子役の子もそうだし、朝ドラは本当にかわいい子役を見つけるのがうまい。
 男の子と取っ組み合いのケンカをしたり、元気なだけかと思っていたら、5話で所詮女は男に腕力では勝てない、また外人の舞踏会に紛れ込み、「洋服、ドレス」の華麗さ、美しさに目覚める、と、いきなり性差の壁、天職となる洋装との出会い、と2大テーマ投下! ケサークの匂い。

 あ、辛気臭い主題歌だなと思ったら、椎名林檎でした!

・ついでに、最新作、笠置シズ子をモデルにした「ブギウギ」の予告も見たけど、これはどうでしょう。面長の笠置さんと、丸顔で童顔の役者さんと似てないのはまあいいけど、つけまつげがひどいw。宝塚とか、舞台演劇は後ろの人にもわかる様に、極端なほど厚化粧で派手に顔を描くんだけど、ドラマでは…。

ドラマ色々 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/07/20 (Thu) 20:56:31


・「おしん」
 おああああああ、戦後編になったらおしんが音羽信子さんになったモナー!!!

 …う~ん、まあいつかは変わるのは知ってたけど…しかし、田中裕子と音羽信子は似てないと思うがなあ。音羽信子の方が目がパッチリしてるんだよね。丸顔、しもぶくれ気味の所は少女役の小林綾子に似てると思う。

 まあ、ともかく戦後だ。また1から商売だ、魚屋だ。家族の変遷としては、はつ子さん見つかる。米兵相手の酌婦、ダブン体も売ってた。おしん、強引に引き戻す。
 あ、成人はつ子は田中好子。素朴さがいい味。親友おかよの子、希望(のぞみ)は、おとなしいながら芸術家肌で陶芸家に弟子入り。
 アグレッシブな次男の仁(ひとし)。魚と野菜では利が薄い。俺はこんな商売はごめんだ、と東京のデパートに。山下真司。ギラギラした熱い粗削りな青年はハマり役。福本伸行の「銀と金」の鉄はこの人しか考えられないなあ。
 ともかく、50になってもおしんはよく働く。朝からオート三輪で買い出し、御用聞き、お昼からお店。店が終わると工場に売りに出店。帰ってからも夜更けまで漬物などの仕込み。

 久しぶりに会った浩太(おしんの初恋の人。社会主義者から転向して家業を継いで実業家)、おしんの商売が順調な事を聞くと、「おしんさんの時代が来たんです。思い切って何でもやってみては?」。
 えらいこと吹っ掛けるなあ。遂におしん、事業家として立つ!?

・戦後編になって、これといった新しいキャラクターはまだ出ていないが、クローズアップしてきたのが戦死した優の軍隊での仲間、斉藤洋介。「家なき子」や「人間失格」、その他色々なドラマで性格の悪い陰湿ないじめ役をよくやる人だ。
 家族も生死もわからず、戦争で離ればなれ、天涯孤独の身。アプレゲールというのか、戦後、死んだつもりで闇屋や怪しい仕事にも平気で手を染め、株で成功。
 「光クラブ」がモデルだね(高木彬光の「白昼の死角」等のモデルにもなった)。東大生らが豊田商事の様なあこぎな商売をした有名な事件。

 久しぶりにおしんを訪ねてきて何の用かと思えば、いきなりはつ子さんを僕に下さい!
 優と親しくなり、はつ子さんの事を聞いている内に、地獄の様な戦地だから美化されているんだろうと最初は話半分に聞いていたが、段々本当に素晴らしい女性に思えてきたと。
 話だけで女性を好きになるとは一見異常だが、あっし的恋愛観からはこれは正しいというかアリガチ。恋愛感情や時に性欲も人間の場合、「観念、イメージ」なのだ。普通誰もが若い、かわいい子を好きになるだろうが、しょせん皮一枚の目鼻立ちの造作の問題ではないか。
 もっと言えば、例えば若いかわいいアイドルと、ブサイク、またはババアとどっちとやりたいかと言えば、特殊な趣味の人でない限り、まず百人が百人、アイドルを取るだろうが、若いアイドルの方が満足する保証がどこにある? 本当にやってどっちが気持ちいいか試したのか?
 下品な例えだが、いわゆる「アイドル」も、会った事もないのに写真や画像だけで好きになる点では、話だけで好きになったこの男と変わらない。
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・「あまちゃん」でも大転機。あまちゃん、アキ、ローカルアイドルをやってる内に遂に全国区の本当のアイドルになりたいと上京。
 アキは10人並みにはかわいいが、それ程はかわいくないという設定で、あくまで足立ユイとの「潮騒のメモリーズ」で、という事だったが、旅立つ当日、ユイ、父が倒れ、アキ単身上京。
 岩手ではアイドル扱いで大人気のアキ、東京ではローカルアイドルのGMT47に入れてはもらえるが、最底辺の「奈落」(表に出るメイングループの代打、影武者グループのまたその下)にと。

 ここで存在感を出してきたのがマネージャー役の松田龍平。松田優作の息子だが、優作のタフなアクション俳優とは別の、黙っていると不気味な一面がユーモラスに生かされている。
 もう一人、アキの憧れの往年のアイドル、付き人をする事になった大女優役が薬師丸ひろ子! これまた、小泉今日子とはまた違った存在感で見せてくれる。
 ついでに上京して潜水土木師として仕事する予定の福士蒼汰は、「スカイツリー」に回され高所恐怖症で挫折し、すし屋の店員に(アハハ)。そこの大将がピエール瀧。
 この人、「サンクチュアリ」にもいい役で出てたし、ゴツい日本のオヤジという感じの顔は使えるカモ~。テクノのミュージシャンからオヤジ役俳優とは中々。

 う~ん、「あまちゃん」、ストーリーは今の所ダメとも特に感心もしないが、キャスティングや企画はブラボー!

・と、言っていたら急展開。岩手でのアイドルぶりとは逆に上京したアキ、何をやってもダメで、正月休みで帰省したら地元は歓迎するが、父が倒れ、母も謎の家出したユイ、東京に出てアイドルになる夢が半ば絶たれるとすっかりさめてグレて…。ライトヤンキーメイクの方が似合ってたりしてw。

・あんたにあたしの気持ちがわかるかー! という言い争いも良かったが、また単身東京に戻ってきたアキに、母の衝撃の手紙。今アキが付き人をやっている往年のアイドル、現女優の鈴鹿ひろみ、レコードも大ヒットしていたが、ひどい音痴で何と母はる子が声の影武者をやっていたと!

 中々凄い展開だが、こういう筋はいつ頃作ったのか気になる。最初の構想からあったんだろうか。当初はアイドル志望で田舎を出たはる子が東京で生まれた内気な娘のアキを連れて帰って来て、その子が田舎の水が合って、別人の様にイキイキ、海女にローカルアイドルに大活躍。と、その程度のプロット、また、百話を超える長丁場何で東京に進出して大騒動。位までは考えていたかも知れないが、母が大スターの影武者だった、というあたりは書きながら天から降ってきた様な気がス。
 唐突だが、「デビルマン」もあの衝撃のラストは、最初から考えていたんじゃなく、突然降ってきたんだよねー。
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・「ウルトラマンブレーザー」第2回。ウルトラシリーズ恒例、怪獣対策チーム「SKaRD」の結成から。
 割とリアル、シリアスな設定にユーモラスな各キャラの絡みと。チームの専用車はどう見ても普通のバン。本部もどっかの地下機関室みたいな所を借りた様な…。
 ブレーザー、ナムルを思わせる深海怪獣を逃げてるのに釣り上げて、とどめを刺す、って…。
 でもまあ、このリアルでユーモラスな世界は多少期待。

「ゼンカイジャー」完走 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/07/24 (Mon) 20:41:53

・「おしん」戦死した長男の戦友、斉藤洋介、あこぎな商売のせいで逆恨みした客に殺される。もっとも、死んだ長男は自分の代わりに死んだようなものだとおしん一家には「恩義、借り」を感じ、死ぬ間際に駅前の一等地を譲渡。いい人じゃん。

 お陰で商売も軌道に乗ってきたが、ここで戦後編の悪役気味のキーパーソンが、野心家の次男の弘。中卒の為、友人のつてで入社したデパートでもうまくいかず、早々退社。しばらく地道に家業を手伝うが、使用人の娘と男女の仲に。
 こっそりはつ子から聞いたおしん、激怒。黙って付き合っていたのもあれだが、怒りの理由は男と女がそういう中になれば結婚するものと思い、うちの嫁に使用人の娘は不釣り合いと。
 おしん自身同じ理由で、竜三との結婚で姑から苦汁を飲ませられてきたのに、立場が変われば同じ仕打ちをしかねないのがスバラシイw。
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・「あまちゃん」、遂に地方アイドルGMT47退団。が、上京したママ(小泉今日子)、アキを意地でも売り出すと事務所立ち上げ。

 まー、バリバリの小泉が面白いが、感心したのは祖母春子のエピソード。ずっと心に秘めた初恋の人が一人だけいて、それは若い頃「歌謡ショー」でデュエットした橋幸夫。また、春子(宮本信子)の若い頃を演じた徳永えりという人が、雰囲気~。若い頃はこういう正統派美人だったろうなー、という。
 そうそう小泉今日子の若い頃を演じる有村架純も似てる~。
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・「ゼンカイジャー」完走!
 う~ん…60~70点かなー。「ゴレンジャー」みたいにコミカルに全振りしていて、それはいいと思う。

 ただ、減点要素というか、惜しいと思うのは、その上で介人の父を元に戻した時の様な「感動」がもう一つ欲しかったなー、と。

 …最終回も蛇足というか、最終決戦で気持ちよく決めた方が良かったのであ。
 あと介人以外キカイノイド(ロボット)という構成もまあいいけど、言いたくないが「電王」のイマジンの様なもう一つ強い個性が欲しかった。

 人間のキャスティングは良かったんじゃないでしょーか。主役の介人役の人、何かこう人間味を感じない不気味に明るい子で、最初はピンと来なかったけど、これはあれだ。NHKとか子供番組の「体操のお兄さん」だ!
 いつもニコニコして不倫とか上司とケンカとか、仕事が終わってから赤チョウチンでグチったりするのが想像出来ない、ただ明るく子供を安心させるお兄さん! そう思えば、全くブレない熱演だったと思う。
 やっぱり一番傑作だったのは、ツーカイザー、ゾックスの登場シーン。いきなり「ヨホホイ、ヨホホイ、ヨホホイホイ~♪」とか出てきて、一々変身するたびに踊る独創性は、令和の怪傑ズバットと言いたい。

「怪奇大作戦」完走、おしん軟化、あまちゃん震災 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/08/06 (Sun) 14:50:30

・「怪奇大作戦」完走~ウ(全話視聴)。1、2話見落としたかも知れないが、まず9割は見たな(勿論封印の「狂鬼人間も」)。
 う~ん、ウルトラ率直な感想を言えば、今見てもそんなに面白いもんじゃないですよとw。
 大人っぽいエピソードが多いんだけど、1話完結30分という制約で食い足りない。ただ、この怪奇事件を最新の科学技術で暴く、というフォーマットはまだ使えると思う。

 さて、遂に見た名作の誉れ高い「京都買います」。これは、う~ん、仏像に異様な執着を持つ女性研究者の話のようで、牧隊員(岸田森)の奇妙な恋の話だねえ。
 昭和特撮のカリスマ、実相寺監督美学バリバリ。妙に二人のアップが多い。揺れる不安定な画面…。
 これと「呪いの壺」の京都ロケで、円谷プロの金庫が空になったほど製作費を使ったというけど、どこに?w
 「壺」のお寺が一気に炎上するシーンは凄かったけど、怪獣ものなら普通にありそうな…。

 最終話「ゆきおんな」。ちょっと怪奇現象の入ったクライムサスペンス。最終回としては物足りない気もするけど、逆にあっさりしていてカッコいいカモ。
 このあっさりしたラストは、続編を作る気だったのかも、という気もする。直接の続編は作られなかったけど、番組は伝説になり、時を経て2度のリメイク作も出た。

・「おしん」。問題児の次男、仁(ひとし)のケコーン動き出す。相手は成功している商人の娘(田中美佐子)。う~ん、今風の美人でもあり、戦後のベッピンさんとしても違和感がない。この嫁が結婚したら、朝、旦那を職場に送り出して後は帰ってくるまで掃除や夕飯の支度してたらいいだろう、という普通のサラリーマンの結婚生活を想像していて、いきなり大勘違い。
 おしんの田野倉商店は朝6時前におしんが、仕入れに行ってお茶くらい出す準備、帰ってくるまで開店や朝飯の準備。店が開いたらお店や食事、こまごました家事、寝るまで自分の時間などない毎日なのだ。…うち、商売やってたけど、家で商売やってる所はこんなもんだけどね。
 1日でやってられない、と家に帰るw。
 きちんとこの家の嫁は務まりそうにないです、と挨拶に来た所、おしん、折れて、ここはあなたの家何だからあなたの出来る範囲で思う様にやってちょうだい、と。
 偉いぞ、おしん。かつておしんも無理やり夫の家の流儀で締め付けられた反省が生きている。
 おとなしい希望(のぞみ)は、陶芸家として修業し、仁の捨てた百合とケコーン。実家の金で華やかな結婚式の仁と、師匠の家でささやかな内輪だけの披露宴の希望とまた露骨に対照的。

・「あまちゃん」。終盤に来て大転機。アキの主演映画、記念コンサート直前、あの東日本大震災が!
 これは勿論、当初の予定にはなかったのだが、これだけの事件は無視出来ないと急遽ストーリーに組み入れたそうだ。
 上京するはずだったユイちゃん、またしても東京に行けず。

「鬼滅」「ゴールデンカムイ」「寄生獣」「おしん」… - ハートa.k.a.ジョニー

2023/06/18 (Sun) 13:14:31

 マンガをパラパラ。「ゴールデンカムイ」「鬼滅の刃」「キングダム」。共に最初しか読んでないが、まあ面白い。
 「鬼滅」はアニメを見た限りウェットな家族愛が目立っていたが、原作は「水の呼吸!」とか、アクションシーンが目立つ。
  「キングダム」「ゴールデンカムイ」も冒険アクション漫画として面白い。
 中島安里紗が「ゴールデンカムイ」を好きだそうだが、男の子的な感性だなあ。

 「とろける鉄工所」。鉄工所に務める溶接工の話だが、う~ん、火花が目に入って片目が失明した話とか描いていいんだろうか。
 しかし、溶接工って、はた目には電気の線を引いて、溶接棒で火花が飛ぶのさえ我慢して焼いていればいいんだろうと思ったが、やっぱりどの仕事も大変だ。

 「寄生獣」…恐ろしくテンポの悪りー漫画だなあと。変形するクリーチャーのアクションSFだと思っていると、延々寄生獣との会話が続いたりする。
 ともかく、近年一番の話題作のラストはどうなるのか。

 …「鬼滅」「キングダム」、それにこの「寄生獣」、いずれも今風のスマートな絵柄でなく、諸星大二郎風に線が粗い。
 画一化されたスマートなアニメ絵への反発があるんだろうな。
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 「おしん」。竜三の商売はうまくいかないが、売れ残った服生地は相当残っている。おしん、興味と思いつきで子供物の洋服を作ってみる。
 いけるんじゃないか、という感触で数着作って店に出すと当初は売れなかったが、竜三の口利きで大きな小売店に出してもらえることになり、一般人が洋服を着だした時流とも合い売れ行きは好調。
 勤め人をしていた竜三、事業欲が出て、子供服の製造を本格的に始める決意を固め、土地、財産全てを担保にし、借金までして洋服工場を作る。
 先の事はわからないが、まず前途は開けた…。

 …かのように思えた矢先に、関東大震災! 大借金し、全てを注いだ工場も灰に!
 この「転」は驚いたなあ。ここでくるかあ、と。

 ところが、本当の「修羅」はここから。全財産を失い、東京もいつ復興するのか目途も立たないので、竜三の実家の佐賀に帰るしかないが、これまで幾多の苦難を乗り越えてきたおしん、病的に反対する。

 おしんの予感は正しかった。佐賀に渡ったおしんを待っていたのは、本家の冷たい扱い。
 それまでの苦労とは別の、絶対に受け入れられないよそ者の扱いと、竜三は都落ちしてやはりつらい立場とはいえ、家族ゆえおしんの疎外感とは溝があり、おしんはいよいよ孤立する。

 う~ん、少女時代の苦労よりこっちの苦難の方が身につまされる人が多いんじゃないかなあ。
 どうやっても、竜三の実家の人間は受け入れてくれない。皆それなりに心労は抱えているが、一番身近な夫とまるで話が通じない、生殺しの様な環境は過酷だ。

・少女時代の伊東四朗に相当する、次なるおしんをいじめる悪役は、夫竜三の母、義母。
 伊東四朗の役もそうだったが、この義母もただの悪人ではなく、大家族を支える為、おしんに三男の嫁、としてのけじめをつける為、つらく当たる理由がある事。
 おしんの視点でずっとドラマを見ているが、この義母の立場から見ると、確かにおしんは、文句ばかり言い、何かあるとふくれるイヤな女かも知れない。

・また、関連して「正解」を言う人が固定されていない。
 ちょっと説明がいるが、普通のドラマでは、例えば主人公が迷っていたり、間違えた時、人間的に深みのありそうな老人が何か助言すると絶対的に正しかったりする。
 仮面ライダーで(爆)、おやっさんが真剣な顔で忠告すると、ギャグシーンでもない限り、ほぼ絶対的にそれは正しい。

 しかし、「おしん」の世界にあっては、例えば、おしんに読み書き、社会で生きていく上で必要な作法などを教えた加賀屋の老婆が孫娘には、頑として、ムリヤリな縁談を進める。

 少女時代、唯一のおしんの味方の肉親である母が、夫の実家の佐賀に行くのを嫌がっていると、平手打ちで「子供の為に夫婦揃って行け!」と強く意見する。
 結果おしんは、家族集団の中での孤立という、これまでにない精神的苦痛を味わう事になる。
 この辺の正誤二元論に収まらない展開は渋い。

・竜三と色々あったが、お互いを認め合っての近代的な「交際、結婚」をしたおしんと対照的に、実家の為に意にそぐわぬ夫と結婚した親友のお加代。夫は毎晩芸者と遊び歩き、仮面の夫婦生活。

 しかし、おしんが竜三の実家では針のむしろの様な生活なのに対し、その頃吹っ切れたお加代は、夫に見切りをつけ、家の為に犠牲になるより、自ら実家を切り回していた。東てる美はこういう明るさがいい。
 有為転変、禍福は糾える縄の如し…。

・キャスト的に一番のヒットは、ガッツ石松演じるテキ屋の博徒。縁日のルールを知らず筋ものともめたおしんの気性を気に入り、以後何かとおしんに親切にするのだが、朴訥としたセリフ回しや、古風な髪形が似合い、本当にこんな侠客がいそうでもあり、根のいい好人物に見える。
 この役は当初は予定になかったが、脚本の橋田寿賀子がボクシングのチャンピオンだからと鼻にかけないガッツの人柄を気に入り、作ったという。
 この事を知ったガッツさんは泣いて感動したそう。

・竜三の実家で、お、一人いい女! と思ったら長谷直美。

・主演の田中裕子は、少女時代が好評の為のプレッシャーと橋田寿賀子特有の長台詞(みんな休憩中は必死で台詞の練習をしていたと)の二重のプレッシャーで倒れたそう。
 竜三の家のストレスに苦しむ演技はマジ何だな~。

「寄生獣」「ゼンカイジャー」「おしん」 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/06/22 (Thu) 19:54:51

・「寄生獣」読破。つーても、コンビニ総集編3分割の真ん中は読んでないけど…う~ん、キレが悪いつーか。

 「デビルマン」+「カイジ」みたいな感じ。異形の宇宙生物とただの高校生が人類の存亡をかけての戦いと、まあ盛り上がる定番ではあるけど、あまり深く考えないただのバトルではなく、主人公とバディのミギーのヌケの悪い会話が多く、またそれが本作の最大のウリのようだ。
 人間の愚かさ、醜さ、一点にテーマを集中させた「デビルマン」より深いとは思うが、衝撃性、エンターティメント性は劣る。

 グニャグニャ姿を変えるクリーチャーの造形は、まあいいが、正直これだけスカッとしない漫画がなぜヒットしたかはよくわからない。案外、「イブニング」という、発表媒体が良かったのかも。

・「ゼンカイジャー」44話。ハカイザ―の一件も終わり、ゾックス、ツーカイザーも退場。いよいよラストスパートだが、ここから盛り上がるかな。

・「おしん」竜三の実家編。この苦難編、もう何カ月続いてんだろ。少女時代にも苦しい時はあったが、2話くらいで苦難は終わったが、今回は長い。
 義父や夫の竜三が何とかおしんについてくれて、最大の悪役、鬼姑との冷戦を過ごしていると、またしても大ピンチ!
 二人目の子を懐妊したおしんだが、生まれる時期に、丁度嫁に行った長女も初お産で帰省。この地方の迷信で、一つ屋根で二人出産があると片方の子がなくなると。
 姑は頑として、おしんを家から出そうとする。預かってくれる家も見つかったが、おしん、反射的に拒否。
 これまで1度として、おしんに面と向かって何かを拒否される事はなかった鬼姑、大ショック!

 これは…反抗という形の、この家の嫁になる、という決意だろうねー。ここでおとなしく従えば、何事もなく丸く収まるけど、ケキョーク姑の奴隷、下という立場は変わらず、姑を怒らせないだけで、相変わらず家族の一員とは認められない。何と言われても、家族の一員であるなら、この家で子供を産むのだ、と言う。
 しかし、まだまだおしんの苦難は続きそう。

「おしん」中盤を過ぎて1 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/07/09 (Sun) 16:19:25

 190話当たりまで見てますが、中々凄いです。

・おしん、2人目の子懐妊。大雨の日、陣痛が本家の長女と重なる! 長女の方が難産で、夫竜三、医者を呼びに。おしん、陣痛で失神!

 …長女は元気な子を産むが、おしんは一人、出産からへその緒を切るまでは意識があったが、失神してる間に子は…。
 夫の話では見つけた時は赤子の命はなかったと。すぐに医者を呼んでいれば…明治時代だから、体力のない生まれたばかりの子を生かせなかったかも…。
 ともかくもおしん、これで家を出る事を決意。過労で子供に体力がなかった事もあるし、ここにいたら自分がダメになると。

・まだ赤ん坊の子を連れて髪結いの師匠のいる東京へ。腕に覚えのある髪結いをしようとするが、佐賀での怪我でまだ感覚が戻らずムリ!

 健さん(ガッツ石松)の口利きで、露天商へ。まずは順調だったが、露天商の権利など色々健の負担が大きく、女房が怒鳴り込んで来る。ここにもいられないと兄夫婦のいる実家に帰るが、やはり母子二人厄介者。
 そこへ、読み書きを教えてもらった大恩ある加賀屋の大奥様危篤の報が。久々に親友同然の「かよ」と会い、金は貸すから商売をしてみないかと。

 初日は散々だったが、めげずにチラシ、余った食材をただで配ったりして、店を軌道に(ヤクザが乗り込んで来た時、健さんから習った啖呵を切るシーンは神展開)。
 店は好調だったが、今度は毎日終日手伝いに来るかよが心配。家の事は夫に任せたが、妻としてかよはこれでいいのか、と考えた末、思い切って店を畳む事を決意。酌婦のような仕事にも反対だった浩太(渡瀬恒彦、社会主義者)が伊勢の親戚の所に行っては、と。
 東北、九州から一転。初めて海の地に来たが、親戚の「ひさ」は網元の顔役(赤城春江、貫禄のハマり役)。魚の行商を勧める。ここでも最初は戸惑うが、生来の商才か、お得意さんを次々に作り、親子二人食うぐらいは軌道に。
 イベント? としては、第1回から出ずっぱりの泉ピン子の母親、〇亡。これがほんとに働き詰めの老婆みたいでうまい。酌婦をするシーンも、遊び女みたいだったし、うまいなー。

 一方夫竜三の方は、夢を託した干拓が台風で壊滅。おしん同様、竜三も干拓事業で成功して妻のおしんと息子を引き取るのが目標だった。
 大陸に渡って一旗あげるしか…最後に母子の顔を一目見ようと再会。おしんの働きぶりを見た竜三はプライドを捨て、おしんと魚屋として働く事を決意。

「おしん」中盤を過ぎて2 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/07/09 (Sun) 16:21:52

 次の大イベントは、音沙汰のなかった親友おかよ。消息がないと思っていたら、不景気で夫が相場に手を出し自〇、店は倒産。
 浩太が各つてを通して居所をつかめたおかよは、幼い子供「希望(のぞみ)」と売〇宿に。
 親子3人で夜逃げの様に東京に来たが、不景気で仕事もなく両親は病〇したが、治療費を払う為に…。女郎はまだ数年の奉公期間が終わったら自由だが、ここは利息で生涯抜けられない。
 どうしたら、とおしんが悩んだ翌日、おかよ〇亡。元々心臓が弱っていたのにおしんに会えたうれしさか、覚悟の半自〇か、大酒をのどに詰まらせ…。
 泉ピン子のしみじみとした最後に比べ、これは衝撃的だったなあ。ペーソスもあったけど、基本的に明るいキャラだったからねー。同じ不幸な出来事でもこの対比はうまい。

 …それはさておき、おかよの子も引き取り、不景気でも商才と頑張りで二人目の子供も生まれ、家族5人何とか魚屋でやっていけた矢先に、今度はポジティブな方だが大イベント。

 健さんが幼い女の子を連れて挨拶に。親戚の農家の娘で、不作でいかがわしい所だがやむなく奉公に出す、と言う。
 まだ子供なのにキビキビよく働く所に、かつての自分を見たおしんは、この子も家の子として迎えようと!

 おおお、ニセウルトラセブン、キン肉マンJr!…違うか。しかし、二人も重要人物がなくなった所に、また話を盛り上げそうな新キャラ。

 あ、浩太さん、特高(社会主義者など、当時の危険思想や国家に抵抗する者を取り締まる警察)にしょっ引かれる。

 いや、流石視聴率60%。息をもつかせぬ展開です。

「おしん」戦時中編 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/07/15 (Sat) 18:58:24

 遂に太平洋戦争突入。

・長男優、成長。子供時代の松田洋治はおぼえがある。小川範子の「気まぐれ白書」の大学生役が印象的だった。ほんといー加減な大学生という感じだったが、ここではしっかりした子供役。人気俳優という感じじゃないけど、うまいなー。

 …で、大学生ぐらいになったら偉いたくましい体育会系の子に変わったりしてw。

・そうそう社会主義者の浩太さんは、特高の拷問の末転向。
 ただ単に国家の暴力に屈しただけでなく、その前から、僕達は平等な社会を目指しているのに、農民は今度は自分達の利しか考えていない、と大衆との断絶も語っていた。
 吉本隆明の「転向論」だね。(戦時中、社会主義者や共産主義者の転向が相次いだのは国家の暴力や圧力の為だけでなく、先進的な思想を持ったインテリと大衆との断絶があったから、と)

・戦局が悪化し、国民の生活が苦しくなる中、逆におしんの田野倉家は裕福ではなくとも5人の子を抱えながら穏やかな暮らし。夫竜三が親戚の将校のつてで、軍に魚をおろす仕事を取り、その線でかまぼこなど加工製品も扱わせてもらう事に。洋服工場、干拓と2度も事業に失敗した竜三。軍部なら間違いない、と勝負に出て成功。

・しかしこれが…。当然軍国主義者となり、「となり組」(戦時中、数家族単位で固まり連絡を取り合う組織)でも積極的に戦意高揚を語る。息子の優は学徒動員で戦地に、次男の弘は進んで予科練に。

 敗戦。優は戦死の報。日本の勝利を信じて疑わなかった竜三、傷心で自決。散々お国の為に戦争に行くのはいい事だ、とか言ってきたからね。

 ついでに言えば「となり組」って、単なるミニマルな連絡機関だと思ってたけど、同調圧力心理を利用したいやらしい仕組みだなー、と思た。

・さて、終戦。いよいよ、おしん、ラストスパート!

ドラマ - ハートa.k.a.ジョニー

2023/04/11 (Tue) 23:20:04

「映画『デビルマン』と『あまちゃん』」

 なぜか映画「デビルマン」と、後、「あまちゃん」を見てる。

 正規の大駄作と評判の「デビルマン」だが、個人的には、う~ん、ダメはダメだが、そんな世紀のクソ駄作、という程でもないんじゃと。あっし的には「普通の駄作」。

 まあ、色々ダメなんだけどね。長編のまとめ方がまずく、あの惨劇が盛り上がらないままだったり。
 シレーヌvsデビルマンも、悪魔態でのバトル、怪物同士の羽根や牙を使っての戦いになるかと思ったら、ヨッ! ハッ! と人間の普通の徒手格闘になったり、暴徒の牧村家襲撃シーン何か、素晴らしいもたつき、テンポの悪さだった。

 「あまちゃん」と比較するのは無茶苦茶だが、まずキャスティングがまずいなあ、とも。

 「デビルマン」、主役の不動明、ラスボスとも言える飛鳥了を双子のアイドルにやらせているが、このキャスティングに酔ったな、と思う。まあ、アイドルだからイケメンで、悪魔的な顔はいいんだけど、デビルマンになる前の不動明はひ弱でおどおどした性格。それっぽい演技はしているけど、多少顔が悪魔的で、そんなメチャクチャおとなしい奴にも見えない。
 
 よりつらいのはヒロインの牧村美樹役の酒井彩名。元気でお茶目な女子高生何だけど、これがどう見ても普通の女子高生に見えない。何と言うか…普通の芸能人、という感じ。ギンギンにド派手でもないが、もう素顔の様に普通に化粧が張り付いている感じ。

 一方「あまちゃん」は、何よりもキャスティングの勝利という気がした(まだ1週分6話しか見てないけど)。
 能年玲奈、凄いね。ほんとこんな素朴でかわいい子はいないよ。今のアイドルでこんなヘアスタイルやカッコさせて、これだけ輝く子はいるだろうか。

 もう一人凄いのが小泉今日子で、流石に年を取ったけど、昔のかわいさも残ってて副主人公として十分華がある。
 内気な都会の子が、母の田舎で自然に触れて大活躍、という甘いと言えば甘いストーリーはこの二人の輝きで動き始めた。

「浅草キッド」を見た - ハートa.k.a.ジョニー

2023/04/26 (Wed) 21:24:51

劇団ひとり監督の「浅草キッド」を見る。一応説明すれば、ビートたけしの浅草修行時代を師匠の深見千三郎との関係を中心に描いたもの。

う~ん、期待が大き過ぎたせいか、正直に言えば、思った程でもなかったかなと。たけしに影響を与えた深見氏の毒舌、芸人魂等、ファンなら知っている事ばかりで、特に驚きはなかった。
タップダンスのシーンも、予告の方が編集が良かったと思う。
個人的に一番の見ものは柳楽優弥演じる若き日のたけし。チック気味の所作は、若き日の普段のたけしはこうだったんだろうなあ、と思わせる。

一番のハイライトは浅草を出て成功したたけしが深見と再会しての、飲み屋でのトークジャム。やっと俺と芸でタメを張るようになったか、と。

深見師匠、たけしの事を心配し過ぎで、前にたけしと母さきを描いたドラマも似たような話だった。

ビートきよしにスポットを当てたドラマも見てみたいと思った。
コンビ解消の理由は、たけしによれば、ブームのさ中、やっぱり漫才としてはうまくないんで、練習しなおそうと言ったら、この年で練習はイヤだ、と言ったためだそうだが…。

「あまちゃん」「おしん」、朝ドラ… - ハートa.k.a.ジョニー

2023/05/13 (Sat) 11:09:30

 最近「あまちゃん」と「おしん」を見ている。
 
 「あまちゃん」は、海女の季節が終わってからトーンダウンしてる様な…。進展としては、潜水土木課に転入し、あのゴツい潜水服を着たり、そこの先輩が福士蒼汰! 仮面ライダーフォーゼ! ほんと笑顔が爽やかで(「フォーゼ」も本来もっとコワモテキャラの予定だったが、福士君の笑顔が余りにも爽やかだった為、若干キャラ変更)、ジャニーズみたいにベタベタ甘くもなく、普通の体育系高校にいそうなイケメン君という感じ。
 しかし、何とか見れるのは能年玲奈、小泉今日子、それに橋本愛の3大アイドルがいるからだろうね。これ、マジでアイドルドラマだわ。
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 「おしん」は視聴率最高60%で、朝ドラを超えて日本のテレビドラマの最高記録かな。

 おしんのしんは辛抱のしん! とか言われるしみったれた話みたいだが、中々良く出来ている。
 新興スーパーチェーン店、開店の日、創業者の「おしん」が家出。なぜ突如家出したのか、というちょっとしたミステリ仕立て。
 老齢のおしんを演じる音羽信子の目が強い。自分が子供の頃からおばさん役だったが、この時60歳。しかし、目力というか、威圧的な怖い感じではないが、老人のしょぼしょぼした目ではなく、30~40代のビシッと人や物事を見通す目だ。
 そのおしんの回想で、貧しい子供時代の話になるのだが…。

 う~ん、この辺はそれ程の見せ場はないような…。貧しい東北の子沢山(明治時代の話だから、多分コンドームもない)の農家、口減らしに7つで奉公に出される。
 この辺は朝から晩まで働き詰めの生活に耐えるだけ。泥棒の濡れ衣を着せられ、遂にキレて家出。
 雪山で倒れている所を猟師に助けられると。カワイソ話から、一転するこの展開うまいね。若い猟師の男は、日露戦争の脱走兵でおしんに読み書きや、人を恨んだりする人間になっちゃいかんと人の道を教えるが、憲兵に見つかり射殺。
 家に帰ったおしんだが、一家は貧しい生活しかない土地を離れ、ブラジル移住を計画。アントニオ猪木もこの口何だよね。
 しかし、おしんの兄弟やまだ若い両親はともかく、老齢の祖母は見も知らぬ海外移住はムリ。親戚に引き取ってもらうしかないが、暮らしは同じような物。厄介者扱いされ、同じ貧しい生活を圧迫するのは目に見えている。
 思いつめた祖母は自殺しようとするが、かろうじておしんに救われると。

 う~ん、まだ一代でチェーン店を興すおしんの活躍は見られないが、リアルな庶民の近代日本史として面白かった。
 リアル姥捨て山、楢山節考だ。アントニオ猪木はこんな時代の子で、日本プロレスに入門してからも、力道山に「移民の子」と言われ殴られていた。

 今ここまで見ているが、評価が高いのはこの少女時代から、娘~中年の田中裕子時代だそうで、ここからのサクセスストーリーは楽しみ。
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 しかし、「朝ドラ」ベストテンみたいなの調べたら、22位(ランキングがそこまで)にも入っていない。1位「スカーレット」で2位「半分、青い。」。3位が「あまちゃん」。

 まあこういうのは、全部見た人は少ないから、どうしても新しい作品が上位に来るわけだが…。しかし、「朝ドラ」、ナメたものではなく、まだ面白い物も結構ありそう。

「ヤッターマン」前史、その後、「サンクチュアリ」 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/05/18 (Thu) 19:52:07

・「ヤッターマン」関係2作。アニメ「夜ノヤッターマン」。ヤッターマンとドロンジョ一味の戦いの数10(百?)年後。
 かつての戦いは勿論、ヤッターマン側が勝ち、大陸を手にする。敗れたドロンジョ一味は小さな島で細々と暮らしている。
 ドロンジョ一味の末裔、9歳の子、母が病気に。ヤッターマンの島に行って薬をもらおうとするが、霧の向こうから冷たく発砲されて追い返される。
 何が正義の味方だ、と復讐に燃えるドロンジョ一味の末裔…。

 …これ、ヤッターマンが悪になったんじゃなく、ほかの悪人に島を乗っ取られたと思うんだよなー。で、ドロンジョ達と共闘。その後は、また昔みたいにヤッターマンvsドロンジョ一味に戻ると思うんだが…。

 もう一つは実写ドラマ「ドロンジョ」。ドロンジョを中心に、ドロンジョ一味結成前夜、創世の話。
 女子ボクシングに全てを賭けている貧しい親子、とえらいシリアスなストーリー。「ジョーカー」とかあの線を狙っているのは見え見えだが、面白い試みだと思う。
 ボヤッキー、トンズラーになる二人も出てきた。ライバルのお金持ち、人気インフルエンサーの子がのちのヤッターマン2号と。

 二次創作の解釈ゲーム?だよね。あのキャラクターはなぜ、あんな性格になって、あんな事をしているのか。いかに驚きや感動的なストーリーを作れるか。
 まだ途中だが、ドロンジョ、恵まれたライバルに勝つ為に反則のバッティングをし、その帰りに事故で片足切断。この事故も誰かの陰謀っぽい。精巧な義足を作ったのが後のボヤッキー。工学に詳しく、住まいは工場。
 3人はある家庭で育ったが(血はつながっていない)、育ての義理の父は幼い3人を虐待し、そのつらさから強いつながりが出来たと。

 ここからどう、あの「お仕置きだべ~」の世界にもっていくか。ドクロベエ様も出るらしい。
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・話題の「サンクチュアリ」も少し見た。ロッシーさんも絶賛。相撲の世界を舞台に、チョー反抗的な不良少年がのし上がる…。

 …「ああ播磨灘」「のたり松太郎」。う~ん、ありがちみたいな。対照的に、多分ライバルになる優等生的力士も出てきた。これもありそう。

 もう一人、重要そうな登場人物として、ゴリゴリの進歩的女性記者。女人禁制の土俵に平気で入ったり、何かあると権利がどうのパワハラだの言い出すキャラ。
 「サンクチュアリ」というタイトルといい、このキャラがどうドラマに絡むのか興味深い。

「おしん/娘編」「ゼンカイジャー」 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/05/21 (Sun) 11:16:25

 「おしん」が面白い。今、田中裕子の娘時代編。

 少女時代の小林綾子とイマイチ顔立ちは似てないと思うが(音羽信子が似てそう)、控えめな態度、話し方は同じ。
 悲惨な少女時代の人気が高いが、あれは当時の小作農のなすすべもない状況を描いただけで、まだおしんの強いパーソナリティーは見られない。

 2つ目の奉公先、加賀屋では女将の貫禄十分の大奥様に気に入られ、働きながらも、読み書き、家事、お茶などの作法は一通り学ぶ。
 同い年の加賀屋の長女「お加代」とは、最初はもめたが、奉公人との身分の差はあれど、人として認めあい、奉公人としてはまずは言う事のない暮らしで、おしんも16歳。

 恵まれた環境で自由に育ったお加代は、女学校に進学し、新時代の「自立する女」と言った思想にかぶれる。
 おしんは、貧しい家庭や苦労の生涯で死んだ祖母を思い、貧乏はイヤだ、将来あんな暮らしだけはしない、と思いながら過ごしている。

 二人の前に現れた社会主義者の男(渡瀬恒彦)。言い添えれば、この時代、社会主義や共産主義は外国の新思想として知識として知る位はともかく、「主義者」として「運動、活動」などしたらお縄である。

 この男を巡って、お加代と三角関係の予感。おしんに理解があり、育ちや噂に左右されない「いい人」キャラだった大奥様が、お加代の自由で開放的な考え方は全く認めず、お加代もおしんも、強引に結婚、縁談を進める。

 ふうむ。NHKの朝ドラは、自立する女性は無条件で肯定すると思っていたが、お加代の浮ついた生き方の描き方とか興味深い。
 また、本人の意思を考えず結婚話を進めるのも、ちょっと考えるとひどい話だが、本人の意思による「自由な恋愛」も一種の恣意性であり、幻想に過ぎないのも自明の理だ。

 ただ、おしんが辛抱するだけの話ではなく、自由や社会を色々考えさせてくれる。
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 2年遅れで見ている「ゼンカイジャー」25話。今回トジデント(悪役)が送り出した、バカンス怪人。ゼンカイジャー全員をバカンス気分にして、戦意をなくしたのはいいが、こちらもバカンス気分で侵略にならず、ビーチバレーやスイカ割りで勝ち負けを決めようと遊びだすって最高!

 いきなり「ヨホホイ、ヨホホイ、ヨホホイホイ~♪」って歌って踊りながら登場したツーカイザーを見た時、余りのバカバカしさに胸が熱くなった。

 コロナで閉塞した暗いムードを打ち破るにはこの位、バカな事をしなければいかんのだ。

 これが終わってもまだ「ドンブラザーズ」もある!

「おしん」「サンクチュアリ」、ドラマはやはり役者? - ハートa.k.a.ジョニー

2023/06/03 (Sat) 05:39:10

・「おしん」髪結い修行編。たちの良くない飲み屋に売り飛ばされそうになったので、家出してほとんど飛び込みで入ったのが日本髪の店。今の美容室みたいな。
何としても手に職を付けて自立したいおしんは、必死に頼み込んでこの店に入り込む。
ここのおかみが渡辺美佐子。きっぷのいい姐さん肌で、「ムー一族」のやわらかいおかみさん役との演じ分けはうまい。
髪結いも、徒弟制の専門職で、修行はまず3年は下働き。お客さんの髪には触らせてもらえず、店の掃除や洗濯、先輩の姉さん方のお世話、それから10年は修行(13ぐらいから始めないと色々厳しいが、おしんは17)。

時代の波は日本髪専門のこの店にも来ていて、女性のちゃんとした髪形はそれまで日本髪(芸者さん何かの文金高島田のあれ)オンリーだったのが、外国のボブの様な「まち子巻」のような洋風もはやり出す。
利発で読み書きも出来、まめに働くおしんに目をかけていたおかみ、特別におしんには洋髪を勧める。
飛び込みで来た客、洋髪を頼み、本来断るのだが、おしんにぶっつけ本番でやらせてみる。
「耳隠し(ヘアスタイル)」を頼まれ、それは似合わないと思ったおしん、自分の判断でアレンジする。
客は怒るが、おかみはおしんを信じて悠々たるもの。
数日後その客、あの髪評判が良かったわ、と上機嫌でおしんを再度指名。

…この辺、ご都合主義だなーと思う。おかみのキャラも優しい部分もあるが、店の決まりには厳しく、ぶっつけ本番で客の髪を結わせたりはせず、客の要求をスルーしてオリジナルの髪にするなど許さないはず。

しかし、田中裕子はかわいい(爆)。目がパッチリ大きいアイドルタイプではないが、つぶらな瞳という感じで、素朴な器量よしタイプ。
このご都合主義が許されるのも、ケキョークはこれもアイドルドラマだなあと思う。

…日本髪専門の店では洋髪は出来ないので、出店(客の家等で仕事する)に出る。読み書きが出来るおしん、ラブレターの代筆や細かい用事も頼まれ、カフェの女給達に重宝されるが、髪結いがやり過ぎだ、いいように使われてるだけじゃない、と先輩からの軋轢も強まる。
この辺、些細な事だが、身につまされる人も多いんじゃないだろうか、よく働けば働いたで、口車に乗せられて単にただ働きさせられただけだったなあ、とか。

しかし、損して得取れというか、ともかくもおしんの人柄や髪結いとしての信用も付き、独立も目前。

という時に、お使いで行ったカフェで、東北の故郷でお世話になった加賀屋のお加代と劇的な再会! と。
この、消息不明になったキャラとの劇的な再会パターンは、人形劇「新八犬伝」で効果的に使われていた。「ワンピース」でも使われたというが。

流石、国民的ドラマはご都合主義から何から、あらゆるドラマパターンを駆使してる。
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・「サンクチュアリ」5、6話。遂に猿桜(主人公)と、“最強”静内、激突! これまでいつも無表情だった静内が、ニヤリと笑うのが怖い。
 強烈な張り手で猿桜、片耳が吹っ飛び病院送り。

 退院するが、ダメ押しと猿将部屋(猿桜のホーム)に恨みを持つ部屋から「出稽古」と称し、屈強な力士に稽古で全員ボコボコにされる。病院送りにされた恐怖心で一旦怯んでいた、猿桜、屈辱的な言葉にキレる…。

 八百長問題や演出等多少凝ったツクリだが、大筋は荒れた主人公が相撲の世界に入り、相撲道に目覚めていくとオーソドックスだ。
 「相撲道」等に頓着せず、我が道を行くという点では漫画の「播磨灘」「松太郎」の方がラジカルだった。

 しかし、実写ドラマのメリットとして、巨体がぶつかり合う相撲の迫力をとらえた点は見ごたえあり。

 見る点においても、自分はつくづくスポーツ音痴だ。相撲も真剣勝負なんだろうが、ただデブが組み合って倒すか押し出されるかだけで、どこが面白いのかさっぱりわからない。
 しかし、このドラマ、スローモーションなどで相撲のハードさは伝わる。
 相撲系の役者を集めたのが凄い。お笑いの人もいるようだが、明らかにただのデブとは違う体格多々。
 主演の一ノ瀬ワタルはキックボクシング出身の俳優。ケンカばっかりしてそうなヤンチャ顔がいいなあ。役作りのために相当増量したんだろう。
 “最強”静内役の人も、元力士。相撲シーンは、本気でやると怪我させるんで難しかったそう。
 取り組みシーンの監修は維新力。

「サンクチュアリ」「おしん」決起 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/06/11 (Sun) 08:31:48

・「サンクチュアリ」7話。猿桜、遂に相撲に覚醒! 出げいこでバカにされ手を出した為、引退寸前まで追い込まれるが、猿桜の才能を惜しむ新聞記者や周囲の人間の尽力で救われる。真摯に強さを求め、稽古に専念する猿桜…。
 「ロッキー」みたいなコテコテの展開だが、地道なすり足の特訓や長州力みたいなザンバラ髪から、遂にマゲを結って力士の顔になったのには胸が熱くなる。
 八百長問題やサイコな静内の過去など、全てはこの熱血展開の為の背景だった。

・「おしん」ケコ~ン編。紆余曲折あったが、羅紗(洋服生地)問屋の竜三と結婚する。情熱的な熱い「恋愛」ではなく、竜三の熱い思いを感じて、また臆面もなく大金をせびる実家のしがらみへ嫌気がさしての逃避という面もあった。
 どちらの家からも反対された結婚だったが、小さい頃からの苦労で身につけたそろばんや家事の技能、誠実な人柄は竜三の父や爺の心を動かし、嫁として認められる。
 そこへ父、作造危篤の知らせ。久しぶりに帰った実家は、かつての貧しさとはまた別の問題を抱えていた。
 おしんが病気になるまで稼いで作った家は、兄夫婦に占拠され、父作造は相変わらず古い旧家で寝かされていた。たまりかねて文句を言うおしん。

 このおしんは怖い、勇ましい!w これまで運命に流され、自力2つか3つ、後は生来の人柄もあったとはいえ、人との縁に恵まれて、最悪の貧しい生活を抜け出したおしんが、世の不条理に立ち向かったのである。
 また、帰京のついでに寄った、お世話になった加賀屋では、奉公先のお嬢様とはいえ、友人の様な付き合いのお加代が、また別の地獄にいた。
 浩太(おしんも憧れていた活動家)を諦めたお加代は、加賀屋のただ一人の跡取り娘として望まぬ結婚をしたが、加賀屋の身代が目的だった夫は夜な夜な芸者遊び。とっくに夫婦の心は冷え切っていたが、「加賀屋」を守る為、仮面の夫婦生活を送る加代…。
 かつては、おしんは貧しさの為、基本的に受け身で耐えるだけ、女学校まで行ったお加代は、「自由」「自立する女性」といった新時代の思想を唱えながら、今は家に縛り付けられた社畜みたいなもん。

 どこで運命は入れ替わったのか。おしん貧しい小作農の娘から羅紗問屋の嫁と、成り上がれたのは少女時代に身につけた家事、そろばんなどのスキルがあったのは確かで、若い頃は苦労してでも一生役に立つ技術を身につけなさい、という事か。
 しかし、それならお加代も、おしん程ではなくても一通りの教育は受けているはず。
 逆の立場として、お加代がおしんみたいな境遇に耐え、幸せをつかめたとは思えない。結婚の前におしんが髪結いとして自立出来たのは、師匠から一旦は弟子入りを断られても最後は認めさせる粘り強さがあったからだ。
 う~ん、やはり「おしんのしんは、辛抱のしん!」で、人間辛抱が必要だ、という事だろうかw。それなら、貧しさの内に死んでいった祖母や、そうなりそうな母(泉ピン子)も、カナーリ辛抱したと思うのだが…。
 ヤパーリ、アイドルドラマで田中裕子がかわいくて主人公だから、いい目に会うんじゃないスかw。お加代の東てる美さんも、明るい女子大生って感じで好きだけど、大正時代という設定がまずかったかw。

 もう一つ思ったのは、朝ドラの特徴かも知れないが、民放ドラマと違って「恋愛否定」みたいな点。
 加代を自暴自棄にさせているのは活動家浩太との恋がうまくいかなかった事もあり、おしんが成り上がれたのは、同じく浩太を好きでも、結ばれなかったのは運命でもあるが、それを受け入れた点にもある。実家で再会した時、口にはしないが、心の中でお別れを言った。
 竜三との結婚も人柄は好感を持っても、熱い情熱的な「恋愛」ではなく一生のパートナーとしてやっていけると思ったからだ。

 しかし、この浩太、その後おしんが事業家として成功しても絡んでくる副主人公みたいで今後どう絡むか楽しみ。

「サンクチュアリ」「ドロンジョ」完走 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/06/14 (Wed) 06:49:28

・「おしん」新婚編。羅紗問屋の竜三と結婚したおしん。竜三は悪い人ではないが、佐賀の大問屋の三男坊、お坊ちゃん気質で不景気で店が傾くと逆境には弱かった。
 髪結いの仕事を再開し、また身を粉にして働くおしん。竜三は仕事がうまくいかない焦りとヤケ、おしんが何とかしてくれるという甘えで、飲み歩く毎日。
 髪結いの師匠の忠告もあり、どんなに貧乏になろうが、竜三の目が覚めるまで働くのをやめるおしん…。

 二転三転、引っ張ってくれます。まあ、これでおしんは幸せになりました、めでたしめでたし、だと話が終わっちゃうけどね。
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・「サンクチュアリ」完走。最終回手前の第7話がハイライトだったなあ。
八百長問題やタニマチ、サイコな静内(最強のライバル)の過去など色々なエピソードがあったが、それらを取っ払うと、才能はあるが相撲をなめていた不良少年が相撲道に目覚める、というオーソドックスな話だ。
 ストーリーは50~60点位じゃないだろうか。

 しかし、アップやスローモーションが巨体がぶつかり合う迫力は見ごたえがあった。ライバルの静内役は、元力士。そのほか、お笑いの人もいるようだが、よくもこれだけの体格を集めたものだ。
 「おしん」「あまちゃん」「ドロンジョ」「ゼンカイジャー」と見ているが、やっぱりみんな役者の顔がいい。
 「サンクチュアリ」の主役、猿桜を演じる一ノ瀬ワタルも、いかにもケンカばっかりしてそうなヤンチャ顔がいい。
 遂に力士として奮起し、特訓を重ね、長州力の様なザンバラ髪からマゲを結って力士の顔になったのは胸が熱くなった。

 …ただ、最終回。もちょっとどうにかならなかったんだろうか。こういうのは変にひねるとダメだが、ちょっとシンプル過ぎる。
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・「ドロンジョ」完走。あの「ヤッターマン」のドロンジョ様の過去を描く…「ジョーカー」とかのあれです。本来、ジョーカーもキャットウーマンも軽い、ただのユニークな悪役だったと思うが、映画でやたらシリアスな過去が付いたなあ。

 泥川七音(のちのドロンジョ)は貧しさから抜け出す為に義理の父とボクシングに打ち込む少女。
 日本代表を決める試合、相手の愛花は財閥のお嬢様、アイドル性で人気のインフルエンサーでもある。
 試合は泥川、反則のバッティングで勝つが、帰りに愛花の熱狂的ファンからひき逃げされ片足を失う…。
 ここから悪夢のような、一種ファンタスティックなまでに運命に翻弄される泥川。

 …少し遠回りな気もするが、ヤッターマン1号のガンちゃん、トンズラー、ボヤッキーと、あの「ヤッターマン」キャラが次々と揃い、あの世界に近づいてくるのはゾクゾクした。

 …圧巻の最終回。「感動」とも違う、納得、満足だ。ドロンジョは勝負は負けたが、本当の主役はドロンジョだった。なぜ、ドロンジョと2号、愛ちゃんはいつもどこか楽しそうに対立しているのか、ピタリとつじつまが合った。

 うつろでギラギラした目をした池田エライザが美しい。

アイス騒動私論、etc… - ハートa.k.a.ジョニー

2023/03/16 (Thu) 22:29:57

 アイスのこのたびの騒動について、プロレス団体内部の事など何も知らない素人があてずっぽうで思う事を書く。

 石川選手からは佐藤社長へのストレートな拒絶反応があるが、自分はこれはアイスの様々な問題が、石川―佐藤間にあっては個人的な憎悪になったのでは、と見る。
 社会が不景気になって、ある一家が困窮した。小遣い上げろ、こんな飯が食えるか、という貧困に端を発する軋轢が娘と父親の間で憎しみに変わったような。

 すべての問題の根本原因は、アイスリボンの凋落の為という気がしてならない。朝陽の病んだツイート、孤立もアイスを立て直そうとする思いが先走り、他の選手との齟齬につながった。

 佐藤社長を擁護する根拠は全くないが、プロレス団体の社長はどこも裏では、いや、このネット社会、公然と批判が飛び交っている。
 どこの団体もこんな事態になれば、背広組が叩かれるだろう。

 アイスリボンはなぜ凋落したか。自分は凋落、落ちぶれたのではなく、ジュリアやプロミネンス勢がいた時期の方が盛り上がり過ぎたのではないか、と見る。
 今となっては、ジュリアやプロミネ勢の方が、スターダムの選手がアイスにいる! という違和感がないだろうか。

 アイスリボンのプロレス、世界とは何か。「かわいいプロレス」だ。「学芸会」「お遊び」とも言われかねない、アイスやチョコプロ、東女の第1試合の他愛ない、コミカルな試合。
 勿論、第1試合からメインまで全部それだと突き出し、前菜だけの料理みたいなので、メインにいくにつれて多少ハードに、後楽園やビッグマッチなどのメインでは他団体のメインにも負けないくらいのハードな試合をする。

 選手はどうか。アイスは最も様々な選手が上がれる団体だ。元はさくらえみの我闘姑娘、「アクション体操」と題しスポーツジムの子にプロレスムーブをやらせ、そのまま選手にし、つきそいのお母さんまで選手にした団体である。
 プロレスムーブが出来る身体能力があれば、体格も年齢もルックスも問わない。ヘタで弱くてもそれもキャラクターとしよう。

 一見夢があって楽しい話だが、現実には興行、ビジネスとしての壁が立ちふさがる。

 子供からお母さんまで、強い選手から弱い選手まで、そういう暖かい世界を好む層もいるが、やはり確実に集客が見込めるのは、昭和の全女から令和のスターダムまで同じ、大柄でルックスが良く、運動能力に優れた一流レスラーなのである。

 根本的に体育会系と思える藤本つかさ、つっかさんがアイスを変えたと思う。それまでかわいいけど「ぬるい」イメージがあったアイスに、中島安里紗との2連戦などからハードヒットを導入、つくしも同調し、「かわいい」にプロレス的な見ごたえを導入し、プロミネ勢など、ダム的な一流選手も続々入団。
 スターダムを追い抜かんばかりの勢いだった。

 しかし、一流選手が増えれば、それに比例して順調に集客、利益は出るだろうか?

 自分はここが多くの人気団体が潰れた原因だと思う。人気選手が増え、試合が高度になれば会場は盛り上がるが、いつかあるラインで集客、利益は頭打ちになる。

 スターダムからルックスでおそらく人気はトップクラスのひめか選手が引退するが、おそらく集客はそれほど変わるまい。同じくトップクラスの岩谷、なつぽい、ジュリアあたりまで抜けたら影響するだろうが。
 また、他団体で人気の瑞希、野崎渚などが入っても、もう千人もは客は増えない気がする。
 人気選手をやたらに増やしても贅沢に慣れて、あるラインから客は増えず、人気選手のギャラで損するだけなのだ。

 プロミネ、ジュリア、雪妃の大量離脱も要は金だと思う。
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 11年前、アイスリボンの前身、我闘姑娘の創設者さくらえみが退団した理由は、「週プロ」のインタビューによれば、要はアイスは拡大志向、会社を大きくしたく、さくらはそれは望まなかったと。
 今の我闘雲舞、チョコプロを見ればそれは明らかだ。相変わらず市ヶ谷で百人前後の客相手。たまの新木場や新宿FACEがビッグマッチ。
 スターダム参戦で人気、知名度の出た駿河メイ、水森由菜がいる内にもう少しちゃんとした会場で興行規模を大きくしても、とも思うが、これ以上大きくなるとリスクが増えるだけでコントロールできなくなる、と思っているのだろう。
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 これからのアイスはどうなるのだろう。興行は続いているが、アイスの武器と言える道場の維持費ものしかかる。
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 アイス全盛期以上の陣容で、最大動員、ビッグマッチを連発するスターダムは経営能力にたけていたのか?

 そうは思わない。スターダムが躍進を続ける理由はただ一点、ブシロードマネーのバックアップあってだと思う。
 ブシロード資金で沢山の人気選手を囲い、ビッグマッチを開催し、華やかさで集客しているのだ。
 自分はそれ程の利益を上げているとは思わない。根拠はファンへの極端な負担だ。
 チケット料、グッズ、首都圏でのビッグマッチの多発。
 経営手腕でほめるべき点があったとすれば、早くからのイメージ戦略だ。

 今ほどルックスのいい選手が揃う前から「ビジュアルビジュアル」と強調し、「週プロ」のカラーグラビアに高い掲載率を占め、比較する事を知らないビギナーファンに華やかイメージを売ってきた。

 戦後サントリーが国内洋酒メーカーで独走したのと同じ。早くから酒はイメージ、と割り切って広告に力を入れてきたからだ。
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 客を集められるのはルックス、実力のある一流選手。という、理論とも言えない当り前の事だが、一つ反例が東女。

 東女ファンから怒られそうだが、アイドル的なかわいい選手は多くても、正直体格にも恵まれた、一流選手とはいいがたい選手が多いが、着実に団体を成長させている。

 私見では、サイバーエージェント、DDTの後ろ盾、それに甲田社長のファン心理を知り尽くした周到な展開の為では、と思う。

 甲田氏が社長を務めたNEOは面白かった。10の戦力が千にも一万にも膨らむくらい、豊富なアイディア、展開で小会場の第1試合から目が離せなかった。
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 もう一つ反例を挙げてみる。「英雄はただ一人でいい」(「仮面ライダークウガ」)。

 中島安里紗を擁したJWPは2013~16年。後楽園が一番のオオバコだったが、ほぼそれをすべて中島安里紗一人で満員にしてきた。
 ファンとして、中島以外の選手がダメだったとは言わないが、人気、輝きは他を圧していた。
 対戦相手も、華名、藤本つかさ、紫雷イオと人気選手だったが、それでも中島1本人気で後楽園を4年間フルハウスにしたのは、豪華選手人海戦術への反例だろう。
 もし、仮にこの頃JWPに志田光や藤本つかさといった人気選手がもう一人二人いれば、逆に集客は望めなかった気がする。

 レスラーとしてのキャラは全く違うが、この独走的な位置に近いと思うのはウナギ・サヤカ。
 最早試合がどうのではなく、ウナギ・サヤカは存在自体がプロレス最高の瞬間、クライマックスなのだ。
 この人もスターダムにいたら、華やかなだけのにぎやかし、歩く電飾みたいな存在だっただろう。
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 つらつら、思う事を書いてみた。オチもまとめもない。

 元JWP社長、山本雅俊氏が、こうツイートしている。

「自分はJWPの社長の時に
安定したプロレス団体をやりたかったのですが
そもそもプロレス業界に安定など無いので
それが自分の一番の間違いでした。」

 さて、これからの女子プロはどうなるか。

底なしの底 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/04/12 (Wed) 18:18:59

「プロレスが嫌いになりそう」
「試合を休んだだけで
なんでこんなに言われなきゃいけないの
しかも毎回いぶのことだけ」

「一試合だけしただけでプロレスラーと名乗って欲しくないと思うのは私のエゴでしょうか?プロレスに真剣に向け合っている選手の姿揚げを見てきているからこそ、プロレスラーという職業を知名度アップのツールに使って欲しくないと思った火曜の深夜!」

3月の焦点 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/03/08 (Wed) 22:31:21

・10日マーベラス新木場1stRING(あ、チケット完売。PPVあり)。「桃野美桜、青野いつ希vsウナギ・サヤカ大先生、Aoi」
 一概には言えませんが、プロレスで「テメエ、殺すぞ!」みたいな激しい試合は案外、お互いを認め信頼し合っているからこそ出来る物です。
 本当のケンカはグチャグチャしてよくわからないし、一瞬で終わってあまり面白くないもんですよ。
 では、本当に仲が悪い、こいつとは仕事したくないと思う程、気が合わない、いやな相手と試合するとどうなるか。

 寒い試合になりますね。プロだからそれなりの試合にはなりますが、どこか気持ちの入らない、ただ技を出し合うだけみたいな試合になります。
 プロレスを「仕事」と考えてみたらいい。いやな奴と仕事する時、ケンカまではしませんが(する時もあるw)、目も合わせず挨拶だけして、さっさと済ませるみたいな…。

 桃野美桜とウナギ・サヤカ。裏ではどうかわかりません。多分、「ギャン期」で初めてちゃんと顔を合わせたと思います。案外裏では気が合って仲良しになったかも知れませんが、少なくとも試合スタイルはハイスピード全女スタイルの桃野と、華やかさ(だけ?w)のウナギさんとまるで水と油です。
 先月3日にタッグで対戦しましたが、最高でした。何と言うか、もう必死にいい試合にしようとw。
 有名なプロレスのことわざ?に、「モップと試合出来て一人前」ってのがあります。どんなに気が合わない奴とでも、「こんな人とは試合出来ません、仕事出来ません」とか言うのはコドモです。大人は何があっても、ちゃんとした試合をしなければならない!
 その辺の葛藤が手に取る様に見えて、面白過ぎました。

 さあ! 「選手が嫌がるカードこそ客は見たがる」の法則で、またも再戦です。今度は更に、ウナギさんよりマーベラスと合わなそうなAoiさんもついてきました。
 Aoiさんは「New Blood」でしか見ていませんが、マーベラスに参戦した試合がagaっていて、ダイジェストでしたが…ただ、Mariaさんにいたぶられているだけでした。
 更にGLEATでウナギさんに無理やりブッキングされた青木さんも絡みます。…頼むから仲間割れTea Number(直訳)はやめてね。いや、どーせなら盛大にぶっ壊れた方が面白い気も…。
 そのほかにも、彩羽匠さんの復帰戦、「渡辺智子vs SAKI」「Maria vs川畑梨瑚」も面白そうです。

・12日アクトレス後楽園。「皇希vs青野未来」。
 新体制になってからの初代シングル王者が決まるトーナメントの決勝戦です。う~ん、ベルトより焦点はただ一つ。皇希さんが、アクトレスの柱の一つになれるかどうかです。
 アクトレスはもう大きな柱になる選手はいます。青野未来選手と澄川菜摘選手です。NHKの朝ドラのヒロインになれそうな良妻賢母タイプの正統派美女青野さんと、悪女、魔性の女風の澄川さん。
 まだ、松井君、惡斗さん、茉莉さん…と、エースタイプじゃないですが、しっかりしたいい試合をする選手も控えています。
 ですが、超エースタイプの選手が皇希さんです。この人のルックス、ビジュアルは半端じゃないです。チャラいカワイコちゃんタイプじゃなく、今の日本の女子プロを代表するエースです、と知らない人に言えば納得されそうなほどです。

 で、試合が…。ふつーの新人クラスなんですよね~w。普通の選手の試合が最高で百点だとしたら…この人は千点くらい期待させます。で、試合は30点くらい…。
 ただの新人としたらそんなに悪くないんですが、ルックスが素晴らし過ぎて、これはもうエース扱いしなければしょーがない、という。

 あくまでこれまで見てきた率直な感想です。立場が人を作る、という言葉もありますし、無理やりにでもエース扱いしている内に本当にエースっぽくなるかも知れません。
 トーナメント2回戦の「vs松井珠紗」戦では中々のガッツを見せました。後楽園という舞台でどれだけエースとして納得させられる試合が出来るかが焦点ですね。

 後、アクトレスは、もう十分過ぎる程の陣容ですが、まだ贅沢な団体にしたい! 何人くらい、選手のキャラをつかんで楽しんでますか?
 自分はここ(↓)
https://www.youtube.com/watch?v=kLGCcNDGGQs

 …で取り上げた選手と、後かなみっく、みあ朝子、ヒールのアレンさん、173cmの後藤さん当たりをそろそろ覚えました。
 まだまだ選手がいます。全員、キャラを確立させて、より面白い団体にして欲しいです。
 これがアクトレスの第2のテーマ、課題ですね。

・(19日、PURE-J、王子ベースメントモンスター「神姫楽ミサvs中森華子」)20日、シードリング、「<POP選手権>神姫楽ミサvs海樹リコ」
 神姫楽ミサちゃんが「進化」しそうです。
 昨年から、お人形さんみたいなビジュアル+猪突猛進ファイトでぷちブレイク、注目を集めてきた神姫楽ミサちゃんが、ファイトスタイルに若干のモデルチェンジを加えそうです。

 今のミサちゃんのファイトも十分面白いですが、まだ「アガリ」じゃないですね。あの体格でただガムシャラに突っ込むだけでは、今は面白いですが、いずれ限界が来る事は見えていました。
 アイスにもよく呼ばれていて、新スタイルのお披露目はそっちかなと思いましたが…見てないし、神姫楽ミサが変わった! というようなニュースも聞かないのでわかりますん。
 ただ、先のシードリング新宿FACE大会で、明らかにミサちゃんにスポットを当てた、集中攻撃みたいなシーンがあり…イジメみたいですね。ぶっちゃけ、シードリングや新人の域を脱した選手の試合はあのぐらいが普通で、ブレイク中のミサはおみそみたいに、余りきつく当たらなかっただけです。
 ともかく、これまでにないハードな展開になり、その流れで俊英海樹リコとPOPベルトを賭けてのシングルとなりました。
 また、前日にはPURE-Jで、これまた格上の中森華子とのシングルともなりました。
 試練でもあり大チャンスでもあるでしょう。何だかんだ言って、プロレスは試合が全て。客の前でもう一段進化した神姫楽ミサを見せられるかどうか、試される時です。

 シードリングはもう1試合「中島安里紗vs笹村あやめ」という興味深いタイトルマッチもあります。
 笹村あやめ、3年前かな。「ネットプロレス大賞」で新人賞最高得点でした。すい星のようにデビュー! とはいきませんでしたが、童顔を裏切るハードヒット、学プロ出身の手慣れた試合運びで、女子プロファンを驚かせました。
 あれから3年。順調にスター街道を、ともいかず、試合は間違いなくうまいんですが、堅実な中堅、という位置に落ち着きつつある感じです。

 ここで中島安里紗相手に、ささむーは凄い! と見せられるか、注目です。

(PURE-J、まだ4月の後楽園の全容は見えませんが、高瀬みゆねえさん当たり、絡んできそうです)

驚異のシロウトカバー2曲 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/03/11 (Sat) 05:16:20

 音楽物を。それも、多分アマチュア、素人のスゲー奴。

 クイーンの「キラークイーン」の女性2人のカバー。ギターでよくピアノの感じ出してる。

https://www.youtube.com/watch?v=wsd7kPAJ5zg

 次にボサノバのクラシック的な名曲「マ・シュケナーダ」。聞けば、あれかあ、って知ってる人も多いと思うけど、まず。これ普通にカバーした奴、聞いてみよう。

https://www.youtube.com/watch?v=iLGTHHoqtCw

 小泉ニロ(!)って名前も変だし、松たか子みたいなスゲー美人なのも凄いけど、ま、曲だけ聞いてみて。
 凄いゴージャスなビッグバンドでやるみたいな曲でしょ。ドラム、ギター、ベースにパーカッション、キーボード、コーラスで10人…はいらなくても最低でも生演奏するには6、7人はいりそうだけど…。

https://www.youtube.com/watch?v=uqqs_KOw4hs

 これはたまげた。このおじさん、ギターの達人だなあ。ギター1本と手持ちの簡単なパーカッションだけで、見事にあのゴージャスな曲を再現してる。

 素人でも恐ろしいうまい、センスのある人はいるもんだ。
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P.S.またやってしまいました(^^)。最初の女性ギター二人組、レイナ・デル・シドさんはアマチュアではなく、アルバムも何枚も出してるアメリカのフォークシンガーさんです。

今年のプロレス界も暗黒だ(爆) - ハートa.k.a.ジョニー

2023/01/26 (Thu) 23:50:16

 大分空いちゃったけど、プロレス界色々やってくれます。

・アイスリボン、アクトレスの参戦を直前拒否。おそらく、交流は断絶。
 怪我でもないのに試合当日に出ない、ってのはまずいよな。払い戻しあり、かね。まあ、百人前後でそんな人いないと思うけど。
 更に、交流に積極的だった朝陽ちゃん、病んだツイート連発。ジュリア騒動以上に、「みんな仲良し」幻想が壊れて大変だ。
 大量離脱の傷がまだ癒えない。ダム圏外の大物、安納さんの起用はヒットだったし、ガンプロ、COLOR`S、JTO勢の参加で仮にも一息ついたが、応急処置は応急処置に過ぎなかったという事か。

 ジュリアに始まる大量離脱といい、問題の根本にはさくらえみの呪い
 …ウソ、それは言い過ぎだけど、創始者さくらと袂を分かった原因。拡大主義とミニマリズムの背反があるように思う。

・一方、アイスというかネオプラスは千春を代表に「ホットシュシュ」なる新団体設立を発表。アイスとは交流せず、性別やタトゥーなどにもこだわらないと。アドバイザーというかコーチというか、元NEOの田村欣子、タニ―マウスも参加。
 …ちょっと、まるでコンセプトというかどういう物を考えているのか、イメージが湧かない。アイスよりオープンな選手採用と言えば、相当ゆるい物になりそうだが、田村、タニーはガチガチの「全女」だぞ。
 全くどんなものになるのか読めないだけに興味はそそるが。

・スターダム、サイン、撮影会のファンに白昼堂々、やらずぼったくり。
 …も~ご存じでしょ。4~6千円のサイン色紙を買わせて、全員消化しない内に時間が来たのでオシマイ。代金返さず、と。
 この件自体に関しては、ひどいと言えばひどいが、いくら何でもこれは連絡ミスか何かではと。
 つまり、全員消化しない内に会場の使用時間が来たのも想定外なら、色紙代についてもまずいとは思ったが、金銭面の責任者がおらず、返金の手続きが出来なかったと。…じゃあ、遅れてもいいから金返せよな、とも思うが。

 問題は、この件に関して誰も声を上げない事だ。いくつかネットで不満の声は目にしたが、ふざけんな! といった強い声はなく、困ったなあ…という感じだった。
 スターダムの対応より、はっきり5、6千円の損害を受けながら不満の声を上げないスターダムファンに奇怪な物を感じる。

・…あんま、いいニュースがないけど、最後もマドレーヌ大先生、数年ぶりのMMA戦で敗戦~ン。

 …ま、女子のMMAも進化していて、甘くないわな。泣いた後、また元気にツイってるので、本人がいいならヨシとしよう。
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 プロレスと全然関係なくパラドックスライブの好きな曲。

Paradox Live All ARTISTS「Rap Guerrilla」

BAE「BaNG!!!」

悪漢奴等「ROWDIEZ -悪漢奴等 Wanted Vibes-」「BAD BOYZ -悪漢奴等 Underground-」「大火傷 - License To Kill -」

獄Luck「STRONGER」

武雷管「DO or DIE」

動画批判@福ちんスピンオフ、ヒプマイの良さ? - ハートa.k.a.ジョニー

2023/02/02 (Thu) 21:36:26

 福ちん(「カイジ」何かの福本伸行)周辺で気になる事。動画で「トネガワ」「ハンチョウ」等のスピンオフ作をネタ元に、実はトネガワ(ハンチョウ)はこういう人だったんですねー、という(ウソ)紹介モノ。

 あのスピンオフシリーズは面白いし評価しているが、あれが「カイジ」キャラの正当な設定という事はない。
 大槻「班長」は、「カイジ」では善人の皮をかぶった、仲間を食い物にする唾棄すべき悪人だが、「ハンチョウ」では多少ズルい所はあっても仲間思いの「いい人」だ。
 同じスタッフ、タッチで描いてあるが、例えば「北斗の拳」のギャグスピンオフの様なパロディ作品で、あれを正式な設定として考えるのはおかしい。

 …いや、ファンはそんな事はわかっていて、動画も何の新しい発見や知見もないが、ただ「カイジ」の世界にダラダラ浸っていたい人が見ているのだろう。
 プロレス動画でもそういうのは多い希ガス。
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 「ヒプノシスマイク」はどこが凄いのか、という動画があった。一つはアニメ版で、バトル(MC)シーンで、ダサいラップとは何かを教えた点。このシーンはよく覚えていないんでパス。

 もう一点は、R指定やICE BURNなど、現役のラッパーを作家に起用している、という物。
 うあ、「ホンモノ」信仰。これはヒプマイのウリの一つで制作側もPRしているが、やはりヒプマイの曲の魅力の大半はinvisible mannersによる物が多いし、声優によるキャラのはっきりしたわかりやすい日本語ラップというコンセプトによるものが大きいと思う。

松本零士氏の訃に際して - ハートa.k.a.ジョニー

2023/02/23 (Thu) 08:53:00

「ヤマト」を持ち出す人が多い。「999」と並び、一番著名な作品で、あれも氏の一つの代表作だが、自分はもう一つの氏の傑作として「男おいどん」を挙げたい。

 「だめんず」漫画の傑作だと思う。主人公大山昇太(のぼった)は九州から上京し、特に目標もなく働きながら夜間高校に通っていたが、些細な事で仕事をクビになり、高校も中退し、あてどないプータロー生活に入る。
 容姿も冴えず要領も悪く、周りの人間の善意で極貧、ギリギリの生活を送る話だ。
 松本零士と言えばイメージされる宇宙や戦場での勇壮な戦う男のロマンなどまるでない。時間だけはあるが、ひたすらに明日の見えない青年の日々が描かれる。

 「ヤマト」に代表される勇壮な戦う男のロマンと、この救いのない若者の日常との関係は?

 普通に解釈すれば「現実逃避」だろう。こんな救いのない人生なら、華々しく戦って散りたい、という。
 評論家呉智英の解釈は面白かった。大山昇太の救いのない悪戦苦闘も十分に悲壮な戦いではないか、という。
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 松本零士と大山昇太の関係も一筋縄ではいかない。小柄、メガネと作者の自画像みたいだし、漫画家目指して上京した当時の作者の生活も投影してあるという。
 しかし、松本零士は漫画家としてはエリートだ。学生時代に新聞に何度も漫画が掲載され、上京してほどなく「電光オズマ」をヒットをさせ、売れっ子の美人少女漫画家牧美也子と結婚している。
 年表を見ても、「ヤマト」まで多少ヒットに恵まれない時期もあったが、生涯コンスタントに漫画家活動はしている。
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 訃に際して、ネットで様々な松本氏に関する感想を見たが、一つひどいなあと思ったのは、NHKアーカイブの要約記事。 
 戦場漫画の一部を取り上げ、またインタビューで、松本氏のバトル漫画は戦争の痛ましさを描き、反戦をテーマとしているという物だ。
 どう見ても、松本のバトル物の漫画は戦う男のロマンを描いてるじゃないか!

 勿論、戦争で殺し合う事は素晴らしい、などと言う訳はない。氏の描く戦争は現実の戦争ではない。あくまでも、TVや映画の美化された物だ。
 現実の戦争を肯定している訳ではないが、少なくとも氏の漫画は戦いのロマンを描き、そこに反戦思想を見るのは強引すぎる。
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 「男おいどん」への全面批判でもないが、ちょっとした異論として、主人公の周りの青年はみんなイケメンばかりだ、という物がある。
 これも普通に考えれば、主人公のコンプレックスを強調する為であり、また主人公からはそう見えた、という解釈が普通だろう。

 同じ講談社の漫画でこの問題へのアンサーみたいな漫画がある。それは、「カイジ」のスピンオフ「イチジョウ」。
 本当にこの漫画、「男おいどん」への令和のイケメンサイドからのアンサーみたいな気がする。
 主人公の「イチジョウ」も大山昇太同様、ビッグになる為に上京した青年だ。友人とのシェアルーム、高校卒業と多少設定は違うが、境遇はほぼ同じだろう。
 一番の違いは「イチジョウ」は、イケメンでストレートなコンプレックス丸出しの大山と違い、自分は成功するはずだ、と根拠のない自信がベースにある。

 しかし、「似て非なる」の逆で「非なれど似てる」というか、このイチジョウも大山昇太よりはスマートな生き方をしているが、やはり成功とは遠い悪戦苦闘の連続なのだ。
 バイトリーダー、店長代理ぐらいまではすんなりいくだろうが、そこから先は厳しそうだ。
 大山昇太の人生がうまくいかないのは、知的障害がある為とかではない。容貌やいくつかのハンデの為、多少偏屈な嫌いはあるが、基本的な人生、社会観は十人並みでごく普通だろう。それでも、しみついた(おそらく父親の生き方に影響された)底辺とか負け犬根性と言えば聞こえは悪いが、コンプレックスが何かとすべての事態を悪化させる。

 一方容姿に恵まれ処世術にたけたイチジョウ君も人生において間違いはないはずだが、世の中そう簡単にうまくはいかず、都会での苦闘は続いている。
 イケメンであれだめんずであれ、成功するのは難しい。

(追記1 「電光オズマ」は松本氏のオリジナルではなく、漫画、TVドラマが既にあり、終了後漫画化したものでした!)

マックス鈴木さん、60代未亡人、有井君 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/03/01 (Wed) 18:51:13

・大食い物ですが、チョト怖い奴。

https://www.youtube.com/watch?v=CrACmpbpTGs

 このマックス鈴木さんって、大(早)食い界では有名何でしょうか。ch登録者70万人。しかし、カレー9kg(!)というのもしこたまですが、唐揚げを終えてご飯の部にいってからが凄い、いや怖い。
 顔が赤くなって、拷問みたい…。今チャンネルを見たら、「早食い」は危険なんで絶対真似しないで下さい、とあるけど、ほんとに気を付けて下さいよ。いつもこうなのかも知らんけど。

・「60代未亡人」というのが凄い。最初見たのは料理する手元だけで、おばちゃん初心You tuberのほほえましいルーティン物かと思ったが、段々と波乱の人生が見えてきた。
 ん~、お父さんも息子も公務員かサラリーマン、何の事件もない平凡な一家何て、現実には意外とない、というけど…。

・「BreakingDown7」で一番異彩を放ったのはやはり東大相撲部の有井君だろう。ヒールを演じていたんだろうが、こんなキャラ、思いついてもまず東大か六大学には入んないといけないんで、簡単には出来ないw。
 この人、こう言いたかった気がする。「お前ら、一発芸みたいに乱闘して1分戦ってスター気取りで、何なんだよ、何になるんだよ。利用されてる事に気づけよ!」と。
 浅倉未来みたいにスターになれる人もいるだろうけど、それ、本当に一握りというより、1億の宝くじ並み。

 さめた目で見ればわかる事だが、つい面白さで忘れちゃうよね。しかし、口でこういっても誰も聞かない、文句があるならお前、やってみろと。

 有井君は体を張って批判したんだと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=plPzDB6cJ2U

ヒプマイ、パラライ、「Femme Fatale」 - ハートa.k.a.ジョニー

2022/12/30 (Fri) 11:37:34

 29日、アクトレスリング年内最終興行後楽園のOPダンスはヒプノシスマイクの「Femme Fatale」だった。
 あっしもアクリンをテーマにしたヘタなラップ(マイクリレー)をageた所で、シンクロ~、という気もするが、最早ラップはアニソンやアイドル同様、普通のポップス、歌謡曲だ。

 ラップはわからんとか、あんなものは音楽じゃない、という人がいるんだろうか。いれば、かつてのビートルズは騒音だ、という様な悲劇的に音楽の進化に取り残された人ではないだろうか。

 これまでもRUN DMCの「WALK THIS WAY」の様に(あれは強烈に一発屋っぽかったが)、ラップは何度かわかりやすいヒットが出たが、ヒプマイは日本語ラップの最強入門書の様な気がする。
 これからもケツメイシやチェルミコの様に、聞き安く良質な物も出るだろうが、現時点ではヒプマイが一番。
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 それはそうと、偉そうに言ってて知らなかったが、同じ声優やアニメを使ってラップする企画はもう一つ「PARADOX LIVE」というのがある。

 こちらはあのAVEX制作のプロジェクト。ヒプマイより3年ほど後発で、人気の一つの指標としてYou Tubeのチャンネル登録者を見ると、ヒプマイ102万人、パラライ33万人で1/3程。
 3年後発でこれなら、まずいい勝負じゃないだろうか。

 メディア展開もほぼ同じでMV、CDなど音源作成、声優、俳優によるLIVE等。

 似てるようで、音源を聴き比べると違いもあって面白い。

 ヒプマイ:全体像。ユーモラス/キャラ。職業により差別化。一部被りキャラもあるが多彩/音楽性。やや古め。わかり安いロック、ポップス風多し。韻は固め

 パラライ:全体像。シリアス、耽美的/キャラ、ほぼ美少年系。ダウナー系、アイドル、やんちゃと被り多し/音楽性。トラップ系を使い新し目。暗目。しかし、ヒプマイもそうだが、トータルではアイドル物っぽい。押韻にはそれほどこだわらない
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 で、「Femme Fatale」の件に戻るが、これは曲もカッコいいが、LIVEでのビジュアル再現の度合いが凄い。1:18:36~
 余りにも出来過ぎだが、アジア圏何かでは最高級にカッコいいんじゃないだろうか。

https://www.youtube.com/watch?v=Mntn5Emsa18&t=1390s

 これ、声優さんだろうが、歌はともかく(声優さんももう歌とか必修科目でしょ)、ビジュアルが…。
 3年前のコスプレメッセージ何か爆笑だったが、気合い入れてダイエットしたんだろうか。メイクも気合入ってるのかな。

https://www.youtube.com/watch?v=f9a-DhpqqLo&t=164s

「HABIT」 - ハートa.k.a.ジョニー

2022/12/31 (Sat) 14:06:57

 よく知らんがレコ大の「HABIT」とか聞く。ミッキーマウスみたいな変なメイクの人、見た事はあるが仙台貨物かと思てた。

 曲はまーまーいー。つか、好み。24ビート? スピーディーで小刻みなリズム。昔からあっしはもたもたした遅い曲が嫌いで。

 歌詞が、世間体に縛られず飛び出そう、みたいな詩でそれはいいが、ヒップホップ世代というか、韻を踏んでて、それもまあいいが、ロジカルなのが気に入った。

「すぐ世の中、金だとか、愛だとか、運だとか、縁だとか
なぜ2文字で片付けちゃうの

俺たちはもっと曖昧で
複雑で不明瞭なナニカ
悟ったふりして驕るなよ
君に君を分類する能力なんてない」

 「分類」「不明瞭」。こうした言葉は自分の知る限り、コミックソングでもなければまず、普通の歌謡曲やヒット曲ではありえなかった。

 繰り返すが、枠に縛られず飛び出そう、というメッセージはありふれたものだが、フワフワ腑抜けた言葉で歌うのではなく、硬質でロジカルな言葉で歌ったのが自分には新鮮だった。

 はて、一方でSNSでよく見られる、「マイルドバカ一代」と言っている、とにかく生やさしくソフトなら何でもいい感性と、こうした「カイジ」「デスノート」、または5chや先鋭的な主張系動画のロジカルな感性は、敵対しているのか、コインの裏表か。
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adoの「新時代」は、メッセージ、テーマは同じようでも、アニメ絡みという事はあっても、古典的な「感動もの」だった。
 ヒットした「うっせぇよ」も、コミックソングとしてキレが悪い気がしたが…。

Giga - ハートa.k.a.ジョニー

2023/01/02 (Mon) 12:47:51

ヒプノシスマイクの「Femme Fatale」、作曲はいつものinvisible mannersかと思たらGigaという人。
https://www.youtube.com/watch?v=T1h-ykyfqFA

興味を持ってディグってみたら、ネットで発表した曲がヒットし、そのままボカロプロデューサーになり、れをる、という歌手ともデュオを組み、ゲームBGMなども手掛けているそうだ(♂)。

他のヒット曲もいくつか聞いてみたが、ほかは正直ただ忙しいテクノみたいな…。

ま、才能のある人はさっさと売れて、さっさとディグれる。いー事だ。

「獄激辛Final」「かいんじゅ」 - ハートa.k.a.ジョニー

2023/01/03 (Tue) 18:01:35

古ネタだけど、「ペヤングソース焼きそば獄激辛Final」が凄いみたい。
You Tuberがもう阿鼻叫喚。口の中が焼けるぐらいじゃなく、食べてからタイムラグがあって、口内は勿論、喉の奥、内臓から焼けるみたいね。
一旦火が付いたら、氷水、ヨーグルトも効かないと。一口目で火が付いた後は、もうビリっと来た電線を触る感じ。

しょこたん、完全に壊れてドンブラダンスを踊りながら何とか完食。やっぱり
スターは根性が違う。
拳王、一口でギブアップ。プロレス界の恥さらしめ。
平静で怖かったのは松井玲奈。涙と鼻水は出てるけど、能面の様な涼しい顔は崩さす。お前はサイボーグか。

あ、あっしは「蒙古タンメン」でギブしそうなチキンなんで。
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好みが分かれるだろうけど、個人的に面白かったtuberは「かいんじゅ」。声優さんが、カイジに扮して(他のアニメキャラもアリ)、料理を作って食うだけだけど、妙~ウなテンションが面白い。

「カイジ」を知らなくてもツボにきたら、面白いと思う。アニメの「カイジ」の真似してるみたいだけど、あっしもアニメは見てないから。

https://www.youtube.com/@kainjyu


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